8月28日~30日の3日間、乃木坂46が東京・神宮球場で「4th YEAR BIRTHDAY LIVE」を開催し、2カ月にも及ぶ全国ツアーの幕を閉じた。
今回のライブでは台風10号の接近により28日、29日の公演では強い雨に打たれながらのライブとなったが、無事完走することができてメンバーもファンも一安心といったところだろう。
このバースデーライブとは、乃木坂が毎年恒例で行っている持ち歌を全曲披露するスペシャルライブで、今年は3日間に分けて112曲を熱唱。そのため、普段のライブとは少し違った盛り上がりを見せたのだが、特に30日の千秋楽公演はいろいろな意味で感動要素満載のライブだったようだ。
「6月に乃木坂を卒業した深川麻衣が初のセンターの務めた14thシングル『ハルジオンが咲く頃』では、ファンが待望した深川本人の登場こそ実現しなかったものの、深川の一番のファンを自称するメンバーの川後陽菜がセンターを務め、パフォーマンスを披露。川後がセンターを務めていることがわかった会場のファンからは、これまで聞いたこともないほどのボリュームで『川後』コールが上がっていました。また、深川のソロ歌唱曲の『強がる蕾』はメンバー全員で合唱となり、会場もしんみりとした空気となり、目に涙を浮かべる観客もいましたね」(アイドル誌記者)
涙を流したのはファンだけではなかった。
「西野七瀬はソロ歌唱曲『もう少しの夢』で歌詞が飛んでしまい、曲の終盤ではおもわず泣いてしまったようですが、それを支えるように会場では『ななせ~』という声援が上がっていたのが印象的でした。また、この日のライブ本編のラストを飾った最新曲『裸足でSummer』のパフォーマンスでは、センターを務める齋藤飛鳥が感極まり、締めの挨拶ができないという事態も。ただ、齋藤はもともと積極的に前に出るタイプではありませんが、この日の公演まで乃木坂の新しい顔として地方公演でも締めの挨拶を担当するなど、彼女の中で今までで一番プレッシャーが大きかった全国ツアーであったことは間違いない。ですから齋藤が涙するのも無理はなく、ファンの涙腺はここでも崩壊していました」(前出・アイドル誌記者)
台風もなんのその。感動に次ぐ感動で、ファンにとっては決して忘れられないファイナル公演になったことだろう。
(石田安竹)