10月17日スタートのドラマ「警視庁 ナシゴレン課」(テレビ朝日系)のレギュラーキャストが9月28日に発表された。同作品ではAKB48の島崎遥香が初の刑事役を務めており、来年1月にグループを卒業する島崎にとって、在籍中としては最後のドラマ主演となる。そんな作品のキャストが、完全に「ぱるるシフト」になっているというのだ。アイドル誌のライターが耳打ちする。
「本作の主要キャストには若手の女優が一人も入ってないのです。最近は警察ものであっても、複数の女性キャストが名を連ねるのが一般的。主演女優と同じ事務所の若手だったり、別の大手事務所から新進気鋭の若手が参加するものですが、今回は40代の女優が一人いるだけ。これも島崎に気を遣った結果ではないでしょうか」
その理由としては、決して社交的な性格ではない島崎が緊張しないためだとか、演技力のなさを隠すためといった声もあがっている。だが、前出のアイドル誌ライターは別の見方を示す。
「大きなポイントは、これまでAKB48の外で仕事したことがほとんどないこと。映画やドラマも、ほぼすべてがAKB48絡みの作品ばかりで、他の若手女性タレントと比べられる経験がなかったのです。しかしここで女性陣が多い環境に放り込まれたら、いろんな面で比較されるのは避けられません。島崎はああ見えてネットでの評判は意外に気にするタイプなので、共演者に賞賛が集まりでもしたら演技にも影響が及ぶはず。そこで今回は女性共演者を排することで、まずはドラマの現場に慣れてもらおうということではないでしょうか」
大所帯のAKB48は競争原理が働く激しい環境ではあるものの、芸能界という視点で見れば、島崎は純粋培養の中で育ったと指摘されても否定できない。まずは顔見知りのいない現場でどれくらい伸び伸びと演技できるのか。今まさに、島崎の覚悟が試されているようだ。
(金田麻有)