これで大願成就まで、あと一歩。次はどの番号を狙えばいいのか、だ。
宝くじアドバイザーの長利正弘氏は、最近のジャンボの傾向について「宝くじの3大聖地」(東京・西銀座CC、愛知・名駅前CC、大阪・大阪駅前第4ビル特設売場)に、ある異変が起きているという。
「今年のサマージャンボでは、西銀座CCと大阪駅前第4ビル特設売場からの1等当せんがありませんでした。そればかりか、続くオータムジャンボでは3大聖地が全滅してしまった。『人気売り場であれば1等が1本ぐらいは出るだろう。それが自分かも?』という甘い考えが通用しなくなっています」
昨年から年末ジャンボの当せん確率が2000万分の1と厳しくなった以上、3大聖地だけに頼るよりも、勢いのある地域がおもしろそうだ。
「今年、サマーとオータムの連続的中は7都道府県だけでした。北から北海道、埼玉、東京、新潟、三重、広島、佐賀です。年末ジャンボは日本シリーズを争った日ハムの本拠地の北海道と広島に注目しています」
旅先や出張先での購入が意外な福をもたらすかもしれない。
では、狙い目の番号なのだが、長利氏はまず、組番号に注目する。
「昨年から組数が倍の200に広がったため、これまでの年末ジャンボの傾向がつかめなくなりました。そこで、ジャンボに限らず、宝くじの組番号が200組以上発売されたケースを調べてみました。その直近10回を見ていくと、意外な偏りが見えてきました」
長利氏が「組全体の数を10分割し、どのゾーンで1等が出たのか」をまとめた(ページ下部)。
例えば、平成19年に発売された「春のビッグボーナスくじ」(第517回全国)は350組。「組ゾーン」に当てはめると、01~35組が1番目、36~70組が2番目という具合だった。
そしてこの時、1等1億円の組番号は「252組」「213組」「274組」なので、それぞれ8番目、7番目、8番目のゾーンに入ることになる。
「推奨ゾーンは5~9番目で、ここ4年連続で出現している偶数組を狙い撃ちしたいですね。さらに26本の1等を調べると、過去8回連続で偶数の10万台が続いているので、その中で最多出現の14万台の購入がオススメです。もし当せん番号が14万台だった場合、10枚購入した時の確率が2000万分の1から一気に5万分の1までアップします」
「幸運の購入日」に「組番号ゾーン」、81組~180組の14万台を狙う。これがミリオネアへの近道だ。
ちなみに今年は「年末ジャンボ」のほか、「ミニ1億円」と「プチ1000万」があり、計30枚以上を購入すると、温泉旅行などが2000名に当たる応募ハガキが1枚もらえる。ただし、例えば60枚購入すると2枚もらえるわけではない。もし2枚欲しい際は、基本的には列に並び直して30枚+30枚を購入しないといけないので注意しよう。
■1等の「組ゾーン」直近10回の傾向
<ゾーン・1番目>出現回数:3回・年末ジャンボの場合:01組~20組
<ゾーン・2番目>出現回数:2回・年末ジャンボの場合:21組~40組
<ゾーン・3番目>出現回数:3回・年末ジャンボの場合:41組~60組
<ゾーン・4番目>出現回数:0回・年末ジャンボの場合:61組~80組
<ゾーン・5番目>出現回数:3回・年末ジャンボの場合:81組~100組
<ゾーン・6番目>出現回数:4回・年末ジャンボの場合:101組~120組
<ゾーン・7番目>出現回数:3回・年末ジャンボの場合:121組~140組
<ゾーン・8番目>出現回数:3回・年末ジャンボの場合:141組~160組
<ゾーン・9番目>出現回数:4回・年末ジャンボの場合:161組~180組
<ゾーン・10番目>出現回数:1回・年末ジャンボの場合:181組~200組
*200組以上あり全国発売された宝くじのみを集計