地球上でただ1つの特別な生き物が「女優」である。そのプライドやプロ根性は、男たちが足元にも及ばないエピソードを積み上げた。
タモリが「笑っていいとも!」(フジテレビ系)で大竹しのぶに聞いたことがある。
「ヤケドする演技をしていたら、本当にヤケドしたようになったの?」
この伝説を大竹は否定したものの、真相はさらに天才ならではの神話!
「舞台で『顔がただれてる、ただれてる私の顔が。こんな顔じゃ‥‥』と言ったら、左半面がブワーッと赤く腫れ上がったんですよ」
肌のコントロールも自在のようだ。
これに負けないのが岩下志麻で、代表作の「鬼畜」78年、松竹)では、こんなエピソードを残す。
〈役に没頭するあまり、夫の愛人の子を演じた子役の首を窒息死させる寸前まで絞めた〉
撮影が終了したあとも、その子役は岩下に近づかなかったそうである。
続いて女優の酔態を2つ。まず意外にも宮崎あおいが酒豪らしく、芸能界で横綱級の松方弘樹にも酒勝負を挑んだ。
「ふだんは飲まないのに、いざ飲むと強くて、松方さんとも互いにお酌をして勝ったんですよ」
かつて結婚していた頃に元夫・高岡奏輔がテレビで明かした事実である。
逆にヘベレケにもほどがあるのが夏川結衣だ。
「自宅で夕方から延々と飲み続け、いつの間にか記憶をなくし、朝起きたら歯が欠けていてトイレに落ちていた」
夏川と親しい舞台関係者の証言であるが、美人女優らしからぬ衝撃の展開だ。
さて、ベテラン女優の小川眞由美には、現場を恐怖に陥れる不文律がある。
〈視界に入るところに緑のものは置いてはいけない〉
まさかと思うだろうが、実際にインタビュアーが緑の服だったため、一瞬で取材が立ち消えになったケースは少なくない。ロケの際は、若手スタッフが先回りして緑色のものを隠したり、移動したりという作業が不可欠なのだという。
元祖トレンディ女優の鈴木保奈美は豪胆で「死んでも山本圭壱に家の敷居はまたがせない」という主張。どういうことか?
「夫の石橋貴明を通じて石橋宅におじゃましようとしたが、保奈美が断固として拒否。その理由は、山本がつきあっていた女性に、野球中継がいつでも見られるようにCS放送の加入を強要したというもの。山本が事件を起こす前でしたから、保奈美の判断は正しかった」(芸能レポーター)
豪快さなら負けていない。天海祐希が宝塚時代、「スリを捕まえたことがある」という話も都市伝説化されているが、これを「しゃべくり007」(日本テレビ系)で細部まで語った。
「休みの日に京都に向かう電車に乗っていたら、目つきの怪しい男性が入って来たんです。車内は空いているのに酔って寝ていた老人の隣に座り、老人のポーチが落ちたら自分のポケットに入れた。私、駅員に『あの人、スリです』と言ったら『コラァア、このガキィ! 何ゆうてんねん!』とすごい剣幕」
それでも天海はひるまず、むしろスイッチが入って「あんたが盗むの見たんだよ!」と叫んだそうだ。
女優魂を感じさせるのが、テレビで失禁シーンを演じた志田未来と剛力彩芽だ。志田は前出の天海が教師役だった「女王の教室」(05年、日テレ系)の小学生役で、剛力は刑事役だった「クロコーチ」(13年、TBS系)にて、それぞれ大胆な“お漏らし”がオンエアされた。
ケンカっぱやさに定評がある土屋アンナは、そのために番組を1本つぶしたとの評判。それは「NHKディレクターを殴って出入り禁止になった」というから何とも物騒だ。
「08年にドキュメンタリー番組のロケでディレクターと口論になり、アンナが殴ったら相手の目に入ってケガをするハメに。結局、番組は完成せず、しばらく出入り禁止の状態になりました」(放送記者)
もともとテレビ出演は少ないアンナだが、今も「NHK」の3文字には復帰の気配はない。
最後に「世にも奇妙な一致」話を2つ。
〈沢尻エリカは岡田有希子の生まれ変わりである〉
沢尻の誕生日と、岡田が自殺した86年4月8日が同じという単なる偶然か。
〈優香がスカウトされたのは、藤原竜也と同じ日で、同じ池袋〉
97年3月27日、ともにホリプロのスカウトマンによって見いだされた。人気者2人を引き当てたホリプロは、強運を発揮したことになる。