中日のGMとして常勝軍団復活を託されながらも、結果を残せないまま今年1月末に退任。あの「オレ流」はその後どうしているのかと思っていたら、久々にファンの前に登場し、軽妙トークの長打を連発した。もちろん、タブー満載で‥‥。
3月5日、落合博満氏(63)は名古屋国際ホテルでトーク&ディナーショーを開催。GM退任後、初の舞台である。約400人の聴衆を前に、こう切り出した。
「最近は何もしてない。寝てばかりいる。晩飯を食って焼酎を2、3杯飲みながらBSフジの『プライムニュース』を見て、2、3時間ほどうたた寝をして、明け方の2時、3時に寝て、昼の12時、1時に起きている。秋田県の人間は出不精、しかもオレはオタク気質なところがあるから、できれば出歩きたくないんだ」
さらに、自身の体の衰えも口にする。
「女房と話していても『ほらあれ、誰だっけ。あの人だよ』と顔は浮かぶんだけど、名前が全然出てこない。物忘れが激しい。だから今日も話が飛ぶかもしれないけど、その時は助け舟を出してくれよな。あと、トイレも近くなった。夜中に1時間おきに目を覚まして行くこともある。それと、人に会うと必ず、痩せたと言われるんだよ」
落合氏の健康不安トークについて、スポーツジャーナリストの吉見健明氏は、
「落合は12年8月、和歌山県太地町の『落合博満野球記念館』に滞在していた際に顔面麻痺で倒れ、救急車で病院に搬送された。GM時代も、都内の大学病院に入院したという情報が寄せられたりもした。だから重病説がささやかれたりもしたんですよ」
04年から11年まで中日の監督として指揮を執った落合氏は4度のリーグ優勝を達成したあと、13年10月に初代GMに就任。3シーズンにわたりチーム編成などの球団運営を取りしきったが、結果は3年連続のBクラスだった。球団創設80周年の昨年も最下位に沈むなど、GMとしての実績は残せずじまい。このトークショーで落合氏は、
「この3年間がどれだけ苦痛だったか。『どうしてGMを辞めたのか』、それが皆さんの一番の関心事なんだろうけど、球団との守秘義務があるから絶対に明かすことはできない。遠回しに何かを言うかもしれないけど、いまさら騒がせようという気はない」
ところが程なくして、落合氏は球団批判を始めるのだった。
「オレは1対4のトレードで中日に来た。そしてFAで巨人に出ていった。そういった経緯があるから、いまだに中日新聞グループや支援する企業の中には『落合を追放しろ』と思っている人がいるのは事実」
爆弾発言はさらに続く。
「監督時代、ドラフト1位指名での競合が予想される新人選手を獲得しようとしたら、球団職員から『契約金1億円(新人選手の最高標準額)ではいい選手は獲れませんよ』と言われたんだ。オレはその選手に1億円以上の契約金を払う価値はないと思ったから、獲得を断念した」