7月2日に投開票が行われた東京都議会選挙は、“小池新党”こと都民ファーストの会が55議席を獲得して圧勝。自民党は半数以上の議席を失い23議席という大惨敗を喫した。考えられる原因は、豊田真由子衆院議員の暴言・暴行問題、稲田朋美防衛相の失言、下村博文幹事長代行の政治献金疑惑など枚挙にいとまがなく、さらに投開票日前日の7月1日には安倍晋三首相が街頭演説で聴衆の一部を「こんな人たち」と愚弄するかのような発言。さらに足を引っ張る形となった。
しかし、本当の“戦犯”に挙げるべき人物がほかにもいるという。
「石原伸晃経済再生担当相ですよ。安倍首相の街頭演説の際には後ろで煽り立てていましたが、その前に安倍首相を登場させる場面では、『拍手をもってお迎えください』と言うところを『拍手を持ってオマヌケください』と言ってしまい、失笑を買っていました。それくらいなら笑って済ませられる失敗ですが、そもそもは昨年の都知事選に立候補した小池百合子現都知事に対して敵意をムキ出しにして痛烈批判。あれで都民の反感を買いました。あの時、手を組んでいればその後も都政の主導権を握れていたでしょうし、今回の大惨敗もなかったでしょう。石原氏は、当時、“都議会のドン”と呼ばれていた内田茂氏の顔色ばかりうかがっていましたからね」(週刊誌記者)
石原氏は、前述の街頭演説での「辞めろ」コールに対し「民主主義の否定」などとも非難。国会を強行採決で押し切り、野党が要求している、憲法に定められた臨時国会の召集を拒否している政党に所属している自身の立場をどう考えているのか。