2016年に朝の顔となるのは誰だ!? NHKは、2016年前期の連続テレビ小説が「とと姉ちゃん」になると発表。静岡を舞台に、昭和の時代を生きる“父親代わりの長女”がヒロインとなることがわかった。
ヒロインのオーディションは7月に予定されており、今ごろは数々の芸能事務所が朝の顔を狙って、精鋭を送り込んでいるはずだ。そこで本稿では、現在の土屋太鳳、そして次期作での波瑠に続き、2016年の朝の顔となるヒロインを予想してみたい。
ここで注目したいのが、ヒロイン役女優の平均年齢だ。NHK東京が担当する前期では平均年齢が21.6歳と若く、NHK大阪が制作する後期の25.9歳よりも若いのが特徴となっている。特にここ10年間では、19歳が1人(能年玲奈)、20歳が5人(宮崎あおい、比嘉愛未、榮倉奈々、多部未華子、土屋太鳳)と、若手女優が数多く選ばれている。
ただ、父親役を自認する姉という役柄を考えると、「あまちゃん」の能年玲奈のような10代の起用は難しそうだ。となると20歳を過ぎたあたりで、少し大人っぽさも感じさせるタイプの女優が適任ではないだろうか。
そこで今回はズバリ、1994年度生まれからヒロインが選ばれると予想してみた。私見だが、この世代には逸材が揃っているように思われるのである。本稿では以下の10人にスポットライトを当ててみることにする。
二階堂ふみ、清水富美加、川口春奈、松岡茉優、竹富聖花、岡本杏理、佐野ひなこ、広瀬アリス、荒井萌、早見あかり(生年月日順)
まず注目したいのは、現在放送中の「まれ」で注目度を上げている清水富美加、モデル出身女優として随一の存在感をもつ岡本杏理、そして“元ももクロ”という看板を脱しつつある早見あかりの3人。彼女たちであれば誰が選ばれても、しっかりと役を演じきってくれそうだ。
次に、二階堂ふみと松岡茉優は抜群の演技力で知られ、フレッシュさには欠けるものの安定感はピカイチだろう。同様に荒井萌はNHKドラマへの出演が多く、評価も高い。広瀬アリスは妹の広瀬すずのほうがブレイクしているが、役作りのために髪を切るばかりか私服を捨ててファッションを変えるほどの徹底ぶりを見せるなど、演技へのこだわりには熱いものがある。
その一方で川口春奈と竹富聖花、佐野ひなこは、ヒット作に恵まれなかったり、演技力に難ありという声もある。だが連続テレビ小説ではこれまでにも、一度終わったと思われていたタレントが名演技を見せ、復活したケースもある。ヒロイン抜てきを機に、評価を一気に変えるチャンスにも期待したい。
(金田麻有)