ネットへアップされる宣伝効果なども視野に入れて、スマホでの撮影許可も当たり前となりつつある人気アーティストのライブだが、さらに一体感を出すためか、近年はアーティスト側から観客へ「ライブへの参加条件」を付けるものも増えている。
有名なところではGACKTが来場者に制服着用を義務付けるライブイベント「神威♂楽園de」を毎年開催しているが、先日発表され話題になったのが元KAT-TUNのメンバーで、現在はソロで活躍する赤西仁。彼が9月24日に渋谷公会堂で行うライブでの参加条件が、ファンの女子にとってなかなかのハードルの高さだと賛否を呼んでいる。その内容とは「男性もしくは男性と同伴でなければ入場できない」というものだ。
「KAT-TUN時代に亀梨和也と人気を二分した赤西だが、そのファン層の大部分はもちろん女性です。なかには容易に男友達を誘って会場に足を運べるリア充な女性ファンもいますが、どちらかといえばそれは少数。ライブへの参加を熱望するも相手が見つからず、ネットを活用して同伴してくれる男探しに出る女性ファンも多いようです。しかしオタク系のアイドルファン、赤西だけをいままで夢中に追いかけてきたような非リア充女子には『あきらめろ』と宣告しているようなものですよね」(週刊誌記者)
ところが、熱心なファンに対し“上から目線”と言われかねない条件だけに、批判対象になるのではと思いきや、これを朗報だとして「よくやった赤西!」と盛り上がっている男たちがいるのだという。
「東京スポーツがこのライブを“出会い系コンサート”と報じたことが大きいですね。じつはどうしてもパートナーを見つけたい女性たちがチケットを定価以下で売りに出しているんです。本来の“出会い系”といえば圧倒的に女性が優位なシステムですが、今回は男に主導権があります。ネット上でも『女と別れたばかりだからチャンス到来!』『どのコのチケットを買うか迷い中』など盛り上がっているようです。中には『参戦できます!』とアピールする闘争心むき出しの男性も出現する始末で、一部では赤西を救世主のように崇めている現象が起きています」(前出・週刊誌記者)
ほかにも、人気音楽ユニット・GRANRODEOが10月に幕張メッセで開催するライブは、なんと水着を着用した女性限定のプレミアムシートを設けており注目を集めている。同シートはステージに一番近いステージサイドに設けられ、他の観客から見られるエキストラのような役割も担うという。男性ファンにとっては、ライブを堪能しつつノリノリの水着美女たちを拝めるという、一石二鳥の空間になりそうだ。
条件を付けられる女性からは批判も出そうだが、近年はオタク系アイドル以外では男性のライブ離れが進んでいるのが実情。こういったイベントが成功するようなら、今後の音楽業界に大きな影響を与えるかもしれない。
(本多ヒロシ)