石原さとみの達者な演技や本田翼のキスシーンで視聴率好調のドラマ「地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子」(日本テレビ系)。11月2日に第5話が放送されたなか、視聴者の間ではレギュラー出演している元アイドルが話題になりつつある。その女優は40代以上の人たちには高い知名度を持つものの、人々の記憶に残っている姿との変化が大きすぎるというのだ。テレビ誌のライターが言う。
「本田が所属する女性誌の編集長を演じている、1985年にデビューした“みっちょん”こと芳本美代子なのです。みっちょんといえば八重歯が特徴的で、バスケで鍛えた細身の体型を覚えている人も多いはず。一方で現在の芳本は大物編集長の役にふさわしい貫録を備えており、彼女のアイドル全盛期を知る人でもほとんど気づかなかったようです」
その芳本は同じ事務所の先輩・石川秀美の妹分としてデビューし、計19枚のシングルをリリース。アイドルとしては決して大成したとは言えないが、1990年にゴールデン・アロー賞・演劇新人賞を受賞したのを機に女優業にシフト。それ以来、昼ドラで主演するなど中堅女優としての地位を固めている。
「今やみっちょんも47歳。同期には中山美穂や南野陽子、斉藤由貴といった人気者が多く、アイドルとしては後塵を拝した形ですが、女優としては最も成功したのではないでしょうか。本作での役柄も、彼女の存在感と演技力あってのもの。それこそ石原や本田が40代を迎えたときの目標となりえる女優かもしれません」(前出・テレビ誌ライター)
正直なところ、その体型に元アイドルの面影は残っていないが、表現者としてのパワーはアイドルとして活躍した10代の頃を上回っているかもしれない。「校閲ガール」ファンにとっては見どころがまた一つ増えたようだ。
(白根麻子)