都議選を終え、小池百合子都知事の動きがまたあわただしくなる。政界再編の気配が漂うのである。全国紙政治部デスクが言う。
「これで国政に殴り込む基盤は整った。小池知事は、自身は議員バッジを付けずに勢力だけを国政に送り込む“橋下維新”を東京で再現しようとしているんです」
国政政党となるには5人の現職国会議員が必要だが、都民ファーストはすでに、その要件を満たそうとしているようなのだ。
この情報が官邸に流れるや、「小池は本気で自民党にケンカ売る気か!」と激怒した閣僚がいたというのだが、自民党からすれば小池一派に翻弄されっぱなしだから無理もない。
選挙戦前から加計学園疑惑で追及され、支持率を低下させてきた安倍晋三総理だが、ここへきて、豊田真由子衆院議員による元秘書への暴言・暴行疑惑、さらには稲田朋美防衛大臣が応援演説で自衛隊の政治利用と捉えかれない失言をするなど、お粗末な失策続きである。
一方、小池都知事は今後、国政で都民ファースト勢が活躍することを前提に“野望”を抱いているという。
「小池都知事の狙いは20年の『東京五輪成功』という最大の追い風を受け、国政の『玉座』の禅譲を迫ることです。小池都知事は世界の女性大統領を羨望していて、『日本初の女性総理』という冠への執着を以前から持ち続けていました」(政界関係者)
尻に火がついた総理が支持率回復のために繰り出すのが、禁断の一手だ。党内屈指の人気を誇る小泉進次郎衆院議員の入閣である。いくら人気者とはいえ、政権批判もする進次郎氏にどんなポストを与えるのか。はたして小池都知事の勢いを止めることはできるのか。
7月3日に発売された「週刊アサヒ芸能」(7月13日号)では、「殺・小池」で安倍総理が「進次郎とタッグ」の内幕を詳報しているので一読してみてはどうか。