NHKの有働由美子アナウンサーが、レギュラー番組「あさイチ」を3月いっぱいで卒業する。後任は、同局のバラエティ番組「ブラタモリ」の近江友里恵アナが内定。50歳を前に「そろそろ自分の時間が欲しい」と降板を申し出て、受理されたといわれる。
「月~金の帯番組出演は48歳のアラフィフにはかなりきつい。毎朝4時半に起きて生放送をこなし、番組終了後はそのまま帰宅しますが、休養を取れるわけもなく、音楽番組『SONGS』のナレーション収録など、山積みの仕事をこなす日々です。数少ない女性管理職ということもあり、激務の日々が続き、これまで仕事第一のせいで婚活は軒並み失敗。早すぎる更年期障害に苦しんだこともあった。ここらで一息つく気になるのも当然でしょう。今なら子供を持つ夢が叶うかもしれないぎりっぎりの年齢ですからね」(芸能ライター)
2010年4月からイノッチことV6・井ノ原快彦と司会を務めてきた「あさイチ」。視聴率は安定の10%台をキープ。企画によっては、十数%を叩きだすこともある超優良番組だが、その司会を務める有働アナの番組卒業で色めき立つのが、民放の裏番組だ。わかりやすいニュース解説が絶好調の「モーニングショー」(テレビ朝日系)、エンタメネタが得意な「スッキリ」(日本テレビ系)と「とくダネ!」(フジテレビ系)。生活情報ネタで「あさイチ」とかぶっていた「ビビット」(TBS系)あたりが、そのまま数字を頂戴するのでは、とみられる。また4年連続年間視聴率三冠王をゲットした日テレが、がむしゃらに取りにいくという声も聞こえてくる。
「朝の番組で高視聴率を獲得すれば、三冠王は盤石の態勢となります。ただ、司会の加藤浩次にまるで覇気がないんです。というのも、1月6日放送のラジオ番組『極楽とんぼ オレたちちょこっとやってまーす!』(MBSラジオ)で明かしていたんですが、加藤は今年の目標として『ゴールデン番組あと3本』をブチ上げていたんです。相方の山本圭壱が『めちゃイケ』で第一線に復帰したものの、その後ずっと鳴かず飛ばずが続いているため、ゴールデンの司会をゲットすべく自分で企画書を書いては出すを繰り返していることを告白。山本の名前を前面に出したり、忍ばせたりしているが、没にされてばかりとボヤいていた」(テレビ誌記者)
千載一遇、大躍進のチャンスにも、どこか心ここにあらずといった感じなのだ。これでは司会失格を言い渡されても仕方ない。経費削減を兼ね、クビにならないともいえない状況のように思える。まずは足元を見つめ直すことを勧めたい。
(塩勢知央)