某有名大人向けサイトが、ホームから1000万本以上もの動画を削除したことが大きく報じられたのは昨年の12月。
「未成年出演作や、離れて行った元パートナーへの復讐の意味で公開した性的動画など、法律違反の動画の存在を指摘されての措置でした。削除数は全体の約8割と言われ、今後こうした規制は他のサイトにも波及すると思われます」(大人向けサイト運営関係者)
ネットに疎いオヤジ世代にも知れ渡っていたサイトだが、海賊版アップロードやモザイクなしの無修正動画については、日本でもその法律違反的な面が常に論じられてきた。では、若い世代が安全に楽しんでいる、ネット上の合法的な「素人が繰り広げる艶ビジネス」の現状はどうなっているのか見て行こう。
まずはSNSの「TikTok」。名前しか知らない、という向きも多いかもしれないが、簡単に説明すれば、数秒から1分程度の動画編集・投稿・閲覧がメインで、利用者の大半は10代後半から20代の女性である。
「その場のノリで水着姿で踊ったりするのは日常茶飯事。実は他にも視聴増で広告費を得ようと、あえて際どい“下半身用アンダーウエア見え”ギリギリのダンスや、胸の渓谷が見えた衣装で胸をユサユサ揺らしたりする投稿者も少なくありません」(ITライター)
露骨な艶動画は運営側に見つかると削除されアカウント停止処分となるが、
「別のSNS、例えばツイッターやインスタグラムで『裏TikTok』と検索すると、実際には削除済みの動画が保存されており、閲覧できます」と話す、前出のITライターによれば、冒頭の某サイトのような動画サイトを検索すれば、「今でも海外の素人女性がアップした、バストトップなどを出したダンス動画や脱ぎ動画も見つかります」という。
艶っぽい行為について、より規制の厳しい「YouTube」は、それゆえ肌見せを抑えた“特定部位へのこだわり”動画で再生回数増を目論む投稿者が多い。現在は「バスト系Youtuber」が花盛りで、最も支持されているのが、アニメのコスプレでピアノを演奏する「PanPiano」というチャンネルだ。
「ザックリ胸元があいた『鬼滅の刃』コスプレで、バストをブルブル震わせながらLiSAの『紅蓮華』を演奏した動画は200万回再生を記録。また当たった企画は他のYoutuberもマネするのがYoutubeの常。ピタピタのニットや水着で料理する様子を見せるだけの動画はこぞって模倣動画がアップされてます。元祖的存在の『くまクッキング』はGカップは下らない爆裂バストOL。最近のトレンドでは胸用肌着を着けずにランニングする動画、なんてのもありますね」(前出・ITライター)
合法とはいえ、やはり常に「完全削除」とは隣り合わせのようだ。