社会

医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<花粉症>効果が出るのは1~2週間後 早めにステロイド点鼻薬を!

 花粉の季節が近づいてきた。今年のスギ・ヒノキ花粉の飛散量は全国的に要注意レベルとなることが予測されている。「花粉症」は、花粉の飛散が本格的に始まる前に対策を打ち、症状の緩和に努めることがポイントだ。

 というのも、薬の効果が出始めるまでには一定の期間を要するためで、鼻炎薬などを早めに服用することが肝要なのだ。

 ステロイド点鼻薬などは、その効果が出るまで1~2週間の期間を要することがある。比較的効果の出やすい内服薬の抗ヒスタミン薬についても、早めに服用することが症状の緩和につながるという。

「花粉症」は、一度でも本格的に発症すると、鼻の粘膜が敏感になってしまい、対処が遅れるほど重症化しやすい傾向がある。そのため、繰り返しになるが、鼻炎薬は症状が出る前、悪化する前に、服用を開始して症状の悪化を食い止めることが大切なのだ。

 衣類なども気をつけたい。効果が高いのは外出時のマスクやメガネなどの着用だ。花粉がつきにくいツルツルした素材の衣類を着て帽子を被るのもいいだろう。

 飛散時期には、布団はなるべく外に干さず乾燥機などを使用する、外出先から戻った際には玄関で花粉を払い落とし、洗顔やうがいで花粉を洗い流すことも忘れずに。

 他には、バランスの取れた食事と規則正しい生活、適度な運動なども、花粉症への対策につながると考えられている。刺激の強い香辛料、お酒やたばこなども、症状を悪化させることがあるため十分に注意が必要だ。

 医療機関でアレルギーテストを受け、自分がどの花粉に対するアレルギーがあるのかを知っておくことも、適切な予防につながるだろう。

田幸和歌子(たこう・わかこ):医療ライター、1973年、長野県生まれ。出版社、広告制作会社を経てフリーに。夕刊フジなどで健康・医療関係の取材・執筆を行うほか、エンタメ系記事の執筆も多数。主な著書に「大切なことはみんな朝ドラが教えてくれた」(太田出版)など。

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