お笑いコンビ「千鳥」のノブに、熱い注目が集まっている。ノブは4月18日放送のNHK連続テレビ小説「なつぞら」に高校教師役で出演。普段の岡山弁を封印し、「母牛の話してんだべ!」と北海道弁で生徒を叱るなど、3年半ぶりのドラマ出演とは思えない演技達者ぶりを見せた。
同ドラマに続いて放送された「あさイチ」にも出演したノブは、自分が演技するところを初めて観たと明かしたうえで「ただのノブじゃ。ノブが教科書持ってお邪魔してるだけじゃ」とコメント。この発言がネットでバズり、ツイッターでは〈ただのノブじゃ〉がトレンド入りしたほどだ。そんなノブがCGキャラの声を担当している番組でもまた、ノブらしさを発揮しているという。
「4月6日にスタートした教養番組『有吉のお金発見 突撃!カネオくん』(NHK)でノブは、がま口とリスを融合させたようなキャラクター・カネオくんの声を担当。放送スタジオの隅にブースを設置し、MCの有吉弘行やゲスト出演者らが交わすトークに合わせてリアルタイムでカネオくんを演じています。そんなノブの声優ぶりが、どこからどう見ても〈ただのノブ〉なのです」(テレビ誌ライター)
20日の番組ではカネオくんが宇宙航空研究開発機構(JAXA)を訪れ、数々の展示物に興味を示したり、宇宙飛行士の山崎直子さんにインタビューも敢行。山崎さんも「ああカネオくん、こんにちわ!」と調子を合わせてくれていたが、そのカネオくんのセリフが何から何までノブそのもので、思わず笑ってしまうというのである。
「カネオくんが人工衛星の試作品を見つけると『この金ピカのはなんじゃ?』といきなり岡山弁がさく裂。ほかにも『いろんなものが展示されとる!』『おぬしは誰じゃ!?』『そんなすごいことなん?』と、その口調は一貫して〈ただのノブ〉なのです。最初のうちは可愛いCGキャラにノブの口調が合っていないようにも感じましたが、慣れてくるとそのフレンドリーさがむしろ教養番組にはピッタリではと思うようになりましたね」(前出・テレビ誌のライター)
そして極めつきは、終盤で展開された「NHKらしくないオチ」だったというのだ。テレビ誌のライターが続ける。
「スタジオでは宇宙食のおにぎりを試食し、〈普通にお米だ!〉〈地球で食べるのと変わらない〉といった感想が漏れる中、MCの有吉が『いくら?』と質問。するとノブ、もといカネオくんは『これがね、え~っと、待ってくださいよぉ…資料がない!』と大慌て。『絶対出る質問だよ!?』と有吉が呆れるも、カネオくんは『ブースの横にいるのはただただ太っちょなディレクターだけ』とぶっちゃけていました。その様子はまさに〈ただのノブ〉でしたね」
どうやら「突撃!カネオくん」は、ノブのキャラなしではもはや成立しえない番組に仕上がっているようだ。
(金田麻有)