灘の地酒が常時50種から選び放題 飲み歩きイベントも主催する極楽の癒い場
阪神電鉄・御影駅を降りて「御影市場」のアーケードをしばらく進むと、立ち飲み客で賑わう「銀狐」が現れる。日本有数の酒どころである灘の地酒を気軽に味わえる店をと、7年前にこの地にオープンしたという。落ち着いた雰囲気でありながら開放感のある店のつくりゆえか、客層は幅広い。日本酒通の紳士から女性グループ、時には親子連れまでやってくるとか。
御影郷・魚崎郷の蔵元を中心に、常時50種ほどの銘酒がそろう。菊正宗酒造の特別ブランドである「百黙純米大吟醸(一合1000円)」の上質な旨みに、刺身の三種盛りを合わせれば、気分はもう極楽。「水茄子と生ハムのカルパッチョ風」には、白鶴酒造の若手社員が開発したという「別鶴(べっかく)シリーズ」の飲み比べセットを合わせてみるのも楽しい。料理メニューには日替わりのものと定番ものがある。定番メニューの中で人気なのが「豚角煮」だ。柔らかさの中にしっかりとした味わいを閉じ込めた角煮と、安福又四郎商店の「大黒正宗」の相性は抜群。
日本酒と料理の組み合わせの妙を楽しめる上、焼酎やサワー類にもこだわっているのがうれしい。飲み歩きイベントも主催するなど、御影の酒シーンを盛り上げる名物店だ。
■銀狐(ぎつね)
住所:兵庫県神戸市東灘区御影本町4-12-17 電話:078-855-7727 営業時間:月~土16:30~L.O 23:00、日15:00~L.O 21:30 定休日:無休