「ピッチャーだけだったら、対戦した中で、江川(卓)さんだとか北別府(学)さんとかさ、いろいろいい投手はいるけど、そこにキャッチャーが伴ったかどうかだよね」
と、大洋ホエールズ(現・横浜DeNA)で活躍した元プロ野球選手の高木豊氏が、懐かしそうに笑みを浮かべて現役時代を振り返った。みずからのYouTubeチャンネル〈高木豊Takagi Yutaka〉の、3月5日投稿の〈【エースだけじゃダメ!?】歴代の中で最高バッテリーベスト3を発表します!〉でのことだ。
この回は、現役時代に最高とされるバッテリー3組を高木氏が答えるという内容だった。
「仲が悪いとうまくいかないものなんですか?」と、アシスタントを務めるフリーアナの森藤恵美が質問を向けると、高木氏は、「人間だからさ、そりゃあイヤな相手は絶対いるよね。こいつ何やってんだってブツブツ言ってるキャッチャーいたしね」と答える。
森藤が「誰ですか?」と聞くと、「例えば、槙原は球が速いんだよ、速いんだけど回転はあまりよくないんだよ。するとキャッチャーの山倉さんが、『あいつの球受けにくい…』てブツブツブツブツ言ってんだよ」と、元巨人で活躍し完全試合を達成した槙原寛己投手と山倉和博捕手との微妙な関係だったことを明かしたのだ。
そして「じゃあ槙原さんと山倉さんは、相性悪かったですか?」との森藤の問いかけに、高木氏は苦笑いを浮かべ、「相性って言うか…それでも勝ってたけどね。力はあるから。だから、(山倉は)言ってるだけで、(槙原の)力は認めてたのかもしれない」とフォロー。とはいえ、どうやらウマが合わない“犬猿の仲”だったようにも聞こえたのである。
視聴者からは「だから山倉さんいたのに、槙原さんが投げる時キャッチャー有田(修三)さんだったんだ」と、納得と言わんばかりのコメントが見受けられた。
この番組ではその後、ヤクルトスワローズの伊藤智仁投手と古田敦也捕手など、高木氏が考える「バッテリーベスト3」を語っている。この組み合わせについては、野村元監督がご存命であれば、ぜひ意見を聞いてみたかったところである。
(ユーチューブライター・所ひで)