野村克也を見習え──。
FAの人的補償で広島に移籍し、無償トレードで巨人に戻ってきた長野久義の起用法について注文をつけたのは、野球解説者の高橋慶彦氏である。12月1日にYouTubeチャンネル〈よしひこチャンネル〉で展開した持論はというと、
「(かつて)カープ獲ったやん。オレ思うけどあの時、長野そのままずっと使えば打つよなと思ってたんよ。レギュラー取ってよそ出された時に、またもう1回争ってくるってのは辛いよね、年齢いってから。で、力あるのに、どこまで監督が使ってくれるかで全く違ってくるよね」
14年間籍を置いた広島から、90年にロッテに移籍した経験が、高橋氏にはある。
「打ったら出してくれる。でもちょっと打たなかったら外れる。そうすると打たなきゃいけないと思うやん、全打席を。自分で自分を追い込んで、ミスするんよね。で、それが空回りするんよ」
長野は広島時代、100試合以上起用された年はなかった。
このYouTube動画には、現役晩年の97年、長らく籍を置いた広島からヤクルトに移籍した小早川毅彦氏も出演。移籍前の広島では控えに回ることが多かったが、野村監督のもと、ヤクルトでは1年目から116試合に起用された。高橋氏が言う。
「タケは野村さんのもとで、やっぱ野村さんの使い方が上手かったんやろうなと思う」
巨人はソフトバンクを退団した松田宣浩も獲得しており、中島宏之も含めて右の超ベテラン3人を抱える。高橋氏の指摘通り、原辰徳監督はベテラン勢を上手く使うことができるだろうか。
(所ひで/ユーチューブライター)