フリーアナの神田愛花が「ローカル路線バス乗り継ぎの旅Z」(テレビ東京系)に出演した際、俳優・田中要次とともにバス旅コンビをレギュラーで務める芥川賞作家の羽田圭介に「激怒」していたことがわかった。1月7日の「土曜スペシャル」で放送された「ヒストリー&大反省会SP」で明かしたもので、バス旅ファンから「やっぱり怒っていたのか」「仲間になれたなんてウソだったのか」と驚きの声が上がっている。
その場面は、神田が出演した第17弾(22年10月9日放送)の3日目。前夜に山形県の新庄市にたどりついた一行は、バスの運行情報を調べ、最上川沿いに鶴岡市へと向かうルートを選択する。朝イチから行動を開始して、始発バスに乗るはずだった。ところがバスの運転手から、このバスを降りた後にコースを先に進めるバスが運行しているかどうかわからないと聞くと、羽田は乗車を取りやめ、別のルートを探そうとした。
ここでバスに乗った方がいいと主張する神田と、乗らないという羽田の間で口論に。神田は「決めたじゃん、昨日。たまには折れた方がいいって」と、厳しい口調で持論を主張した。
結局、羽田が意見を曲げず、乗るはずだったバスをスルー。別のルートを選択した。このルートは遠回りになるものの、バスがつながり、歩く距離も短くてすむという。
そのバスに乗った頃には神田も納得したようで「もう戦友です、羽田さん。戦友。仲間に入れてもらったな。これだけ本音で言い合えるって、そういうことです」と笑顔を見せた。
ところが、一連のシーンがVTRで流れると、スタジオの神田は「10年ぶりぐらいです。あんなに腹が立ったの」と明かしたのだ。実は「もう戦友」と言って和解したのはウソだったというのである。これに大きく頷くのは、テレビ誌記者だ。
「新庄から先のバスの選択が、成功と失敗を分けた要因のひとつだったと思います。神田の主張したルートは、次のバスがない可能性がありました。そこで神田はまずバスに乗って先に進み、そこで先のバスの有無を確認して、なかったら戻ってくればいいと考えていました。仮になかった場合でも、午前9時30分には新庄に戻ることができるので、ロスはそれほど大きくない。ところが羽田は、その意見を一蹴。別のルートを選びましたが、大回りだったので、結果的にゴールにはたどり着けませんでした。神田のルートであれば、ゴールしていた可能性は十分にあります」
前身番組である「ローカル路線バス乗り継ぎの旅」で、太川陽介に「女の人の言うことは聞いておいた方がいいよ」と言ったのは、太川とコンビを組んでいた蛭子能収だった。バス旅をクビになった羽田は、その言葉を噛み締めているかもしれない。