「題名のない音楽会」(テレビ朝日系)のCocomi推しがヒドイ。木村拓哉と工藤静香の長女Cocomi。フルートを習っているのは知っているし、昨年、演奏家としてアルバムデビューしたことも知っている。そういえば「NHK紅白歌合戦」で工藤と共演もしていた。それ以外の活動はほとんど知らないが、この「題名のない音楽会」にだけは、準レギュラーか!?というくらい、たびたび出演している。
例えば11月も、8日放送の「絵画からイメージするフランス名曲の音楽会」に登場したかと思ったら、25日の「クラシック奏者が演奏したいディズニーの音楽会」にも。この日は「日本を代表するクラシック奏者が厳選! 演奏したい曲をここでしか聞けないスペシャルアレンジで」ということで、ヴァイオリニストの荒井里桜、琴アーティストのLEOと共演。はたしてCocomiが「日本を代表するクラシック奏者」か、という大きな疑問が残る。
トップバッターのCocomiは「リトル・マーメイド」の「パート・オブ・ユア・ワールド」を演奏。フルートのことはよくわからないが、周りのストリングスがCocomiのフルートを引き立たせるためなのか、遠慮しながら演奏していたように思えた。というのも、次の荒井の時とは、まるで音量が違ったから。
正直言って、Cocomiを日本を代表するフルート奏者として持ち上げるのには無理がありすぎる。キムタクファミリーは、次女のモデルのKoki,もそうだが、下駄を履かせすぎ。ブランドアンバサダーよりも「しまむら」あたりから始めたほうが、よっぽど好感が持てる。Cocomiも同じで、明石家さんまが監督した「漁港の肉子ちゃん」で声優デビューしているし、ご本人もアニメが好きなら、フルートが上手な声優として活動すればいいのに。
「題名のない音楽会」のカジュアル路線を、初代司会者の黛敏郎は悲しんでいるに違いない。
(堀江南)