テリー すごい、本当にたくさんありますね! おもしろくなってきたぞ。あ、「ミニストップ」だ。
桐谷 これは「ミニストップ」のソフトクリームが食べられる権利なんですね。
テリー ソフトクリームしか食べられないんですか。
桐谷 ええ。
テリー もう寒いから、ソフトクリームはあんまり食べたくないですよね。そういう場合はどうするんですか。
桐谷 でも、食べます。
テリー なるほど(笑)。株をやられていると、社会の流れがよくわかるんじゃないですか。あ、この業界はいいんだとか、あっちの業界は厳しいんだとか。
桐谷 そうですね。株っていうのは、値上がり益、つまりキャピタルゲインを狙うか、インカムゲイン‥‥いわゆる配当をいただくかのどっちかだったんです。
テリー ふむふむ。
桐谷 けれども、バブル崩壊後は日本株が低迷して、配当だけじゃなかなか一般の人は株主になってくれない。だから優待券といったオマケを付けるようになったんですね。
テリー オマケ目当てに株を買う人が現れて、株主が増えて、株価も上昇するし安定すると。
桐谷 そうです。それで多くの企業が株主優待を始めたんです。私は信用取引で大損して、困ったあげくに優待しか収入源がないから、しかたなしに始まったことでした。でも私の生活がテレビで広まったことで、株主優待をやる企業もさらに増えてきましたね。
テリー それにしたって、株主になるということは株を買わなくちゃいけないから、最初のスタートは元手がいりますね。
桐谷 バブルの頃は、だいたい数十万ぐらい株を買うのにお金がいったんですよ。でも、今はインターネットでできるようになりましたから、優待のある株でも3万~5万から買えます。
テリー 3万円でも、例えば100万円分で株を買った人も、優待券の量は一緒なんですか。
桐谷 約9割の株主優待は、同じ分の優待が届きます。配当はもちろん、たくさん持っている人に多く来るんですけれども。優待は例えば1億円の株を持っていても、5万円の株しか持っていなくても一緒。だから株主優待制度は、貧乏人にとって有利な制度かもしれませんね。