さらに、11月16日の放送では、14年最大のヒットとなったディズニー映画「アナと雪の女王」の主題歌「Let It Go」にももの言いをつけている。しかもトークの相手は他ならぬ松たか子だ。
「『ありのまま』って意味がわかんねぇ。人間は常に変化している。ありのままの自分なんてのは1秒もねぇわけだ」
タモリの言う「ありのまま」とは、言うまでもなく「Let It Go」のサビの歌詞のこと。この毒舌には、さしもの松も苦笑するのみだったが、紅白歌合戦出場を辞退したのもタモリのアドバイスの結果かもしれない!?
タモリの舌鋒はそれだけにとどまらない。11月23日放送のゲストは、俳優の佐藤隆太。佐藤の真面目な顔つきについて、話題が及ぶと、意外な人物の名前が飛び出した。
「顔がインチキくさい人っているよね。なぎら健壱がそう。ああいう顔の人は全てがウソくさく聞こえる」
タモリとなぎらといえば、「タモリ倶楽部」でちょくちょく共演する間柄。それだけに無用な遠慮はいらないといったところだろうが、なぎらにとってはいささか言いがかりの感も。それが許されるのもタモリ一流の話術ならではだろう。
そして、人物のみならず毒舌のターゲットは、朝食のメニューにも及ぶ。「パン派と御飯派」の論争でもこう言い捨てるのだ。
「朝からあんなパフパフしたものは食えねぇ。金魚じゃあるまいし。(中略)トーストにバターを塗る時のカサカサっていう音が大嫌い。あの音を聞いていると冷えきった家庭を連想するね」
まさに言いたい放題。以前から洋食より和食が好みと話していたタモリだが、現在出演中のCMは缶コーヒーのみだけに、スポンサーによけいな気を遣わずに済むのも“深夜の解放区”の時間帯ならではだろう。