木村拓哉主演ドラマとして最低視聴率を記録してしまったあのドラマが、フジテレビの救世主に!?
引退した中居正広氏の性加害騒動で「スポンサー総引き上げ」の大激震に見舞われたフジテレビ。4月期ドラマの制作現場からは「予算が下りないので進行できない」との悲痛な叫びが聞こえてくるが、フジテレビの救世主として期待されているのが、キムタクなのだという。フジテレビ内から、月9ドラマとして2023年4月期に放送された、木村主演ドラマ「風間公親-教場0-」の続編を要望する声が上がったのだが…。
「風間公親-教場0-」はそもそも、2020年1月に2夜連続で放送されたスペシャルドラマ「教場」の続編だ。2020年作は前編15.3%(世帯平均・関東地区、以下同)、後編15.0%とヒット。翌年1月に2夜連続で放送された続編「教場Ⅱ」も前編13.5%、後編13.2%と高視聴率だった。ところが2023年4月期に満を持して月9枠で放送された「風間公親-教場0-」は、全話平均で9.8%。キムタク主演ドラマとして、史上最低の視聴率を記録してしまう。
「教場」シリーズの続編となるスペシャルドラマは当初、2024年春を目指して制作が始まったが、2023年秋に放送延期が報じられた。「番組制作上のトラブル」が理由であり、より質の高いドラマにすべく延期したというのだが…。
「この年に大きく報じられて大問題になった、ジャニー喜多川氏の性加害スキャンダルが延期の原因なのでは、と囁かれました。結局、続編は2025年春に前後編のスペシャルドラマとして放送されることになっていたのですが、最新報道によると、2部作の映画版に変更されたといいます」(芸能記者)
スペシャルドラマから映画版に変更された理由は、「踊る大捜査線」シリーズ(フジテレビ系)のスピンオフが昨秋、劇場版として2部作で公開され、大ヒットしたことにあるのだと。「教場シリーズ」は、連ドラとして放送された前作が視聴率的にイマイチだったことを考えると、映画として公開した方が収益を見込めるとニラんだのか。
「ドラマ制作現場周辺では、中居問題が影響していると噂されていますね。スポンサー問題が解決しなければ、『教場』をドラマとして制作するのは、予算的に厳しい。それならば製作委員会形式の映画として作った方が予算が集まりやすいし、収益も大きいですからね。予算不足に喘ぐフジテレビとしては、『教場』の映画版成功に社運を託す、ということなのでは」(ドラマ関係者)
昨年12月に公開された「グランメゾン・パリ」がヒットするなど、映画ではキムタクの神通力は健在。「教場」シリーズの映画進出は吉と出るか。
(石見剣)