本格派ロックを貫き、人気を博したバンド「レッド・ウォーリアーズ」のボーカル、ダイアモンド✡ユカイ(62)。同世代のバンドとは一線を画す、独自の音楽性や突っ張っていた時代のエピソードなど、若かりし時代を振り返る!
─バンドブームの直前は、どのような活動をしていた?
「俺たちがレッド・ウォーリアーズで活動していた頃は、まだバンドブームなんて誰も呼んでなかったんだよ。ひたすらライブをやっていた」
─同時期にしのぎを削ったバンドは?
「BOØWY、ブルーハーツとか、ラフィン・ノーズ。のちに事務所が一緒になるTHE STREET SLIDERS、あと、爆風スランプもいました。売れてからポップな曲も増えたけど、当時はファンクロックみたいな感じで。みんなスタイルは違うんだけど、そういう個性あるバンドがライブハウスで出始めた時代でしたね」
─「レベッカ」を筆頭に、売れていく同世代のバンドをどう見ていましたか?
「俺たちのやっているロックは時代に逆走していたし、ただ好きなことをやっている喜びのほうが大きかった。売れていくバンドはどれもスタイルが違うから何とも言えないけど、みんなエネルギーがあったんじゃないかな」
─売れた時の心境は?
「俺たちみたいなオールドロックなバンドが売れるなんて思ってなかったんだけど、時代がひと回りしてアメリカではエアロスミスが再結成したりガンズ・アンド・ローゼズが人気出てきたりして、気がつくと俺たちも人気出てきてね。武道館や西武球場でライブをやっていた。普通に渋谷を歩いていたら、50人くらいに囲まれちゃったりして売れるってこうゆうことなのかな。面倒くさいなんて当時は思ってました」
─バンドブームでは、いろいろな若いバンドが登場しました。注目していたバンドはありますか?
「あの頃は自分のバンド以外にあまり興味がなかったかな。今、振り返ると個性あるバンドがいっぱいいたね」
─ブーム絶頂期に解散した後、盟友の木暮武彦さんとの交友は?
「アマチュアの何でもない時からの付き合いだからね。まさに兄弟みたいな感じだね。今年から来年はレッド・ウォーリアーズ40周年を一緒に盛り上げていこうと思います」
ダイアモンド✡ユカイ:1962年東京生まれ。元レベッカの木暮武彦に誘われ、バンド「RED WARRIORS」のボーカルとして加入。バンド解散後は、バラエティー番組にも進出し、23年に子供を授かって以降は〝子育てロックンローラー〟としても注目されている