ダイヤ改正が行われた3月15日から、JR中央線快速と青梅線で、グリーン車のサービスが始まった。昨年10月からグリーン車は連結されていたが、利用は無料。このほど有料に移行した。
普通列車のグリーン車は東海道線、横須賀・総武快速線、宇都宮線、高崎線、湘南新宿ライン、上野東京ライン、常磐線ですでにサービスが始まっており、満を持して中央線快速・青梅線でもスタートした形だ。本来はもっと早く始まる予定だったが、様々な課題が持ち上がり、予定より4年遅れでの開始となったのである。
ようやくサービスインしたことに、中央線快速・青梅線の利用者からは喜びの声が上がっているが、なにしろ超混雑路線だけに、鉄道ジャーナリストからはこんな指摘が。
「グリーン車はデッキに立っているだけでも、グリーン料金を払わないといけません。しかも車内で買うと、駅で買うより高くなります。普通車の混雑を避けてグリーン車のデッキに立っていた酔っぱらい客が、料金の支払いを求められてグリーンアテンダントとモメる、という可能性は十分にありますね。金曜夜の下りグリーン車は、泥酔客の怒号が飛び交う地獄絵図になるかもしれません」
まずはその様子を観察したい。
(海野久泰)