日本ではすでにドーム級の人気を誇る3人組テクノポップユニットの「Perfume」が、8月26日から9月4日にかけて全米4都市で5公演を開催。数多くの現地ファンを魅了した。そんなライブについてネット掲示板では「ニューヨーク公演がガラガラ」との投稿が話題になっている。
この投稿に添えられた画像では会場フロアの後方が空いており、PAブースの周辺がガランとしているのが分かる。それが本当ならたしかにガラガラと言われてもしょうがなさそうだが、実際はどんな様子だったのか。アメリカのコンサート事情に詳しい音楽ライターが解説する。
「最終的には1階フロアはほぼ満員になっていたようですし、非常に悪意のある投稿ですね。会場自体が3500人規模と大きく、フロアが人で埋まるには時間がかかりますし、アメリカのコンサートでは開演してから遅れて入ってくる人も珍しくありません。その画像はおそらく開場後すぐに撮影されたものでしょう」
実際のところ今回のアメリカツアーではロサンゼルスとシカゴの公演がソールドアウトしており、サンフランシスコでも2階席までパンパンに観客が入る人気ぶり。ニューヨークでは2デイズ公演ということもあって完売には至らなかったが、十分に健闘したと言っていいようだ。そんなライブの様子について音楽ライターが続ける。
「人気曲の『チョコレイト・ディスコ』ではメンバーと観客でコール&レスポンスが交わされ、客席は『ディスコ!』の絶叫で埋め尽くされていました。終盤のMCではあ~ちゃんが『次は(大会場の)マディソン・スクウェア・ガーデンに行きたい』と英語でアピールし、大歓声を浴びていましたよ。その熱狂ぶりは現地ファンからもSNSで多数報告されており、ガラガラ説がデマだということは明らかです」
アメリカ公演でも国内ツアーと同様に、最新アルバムの曲を中心にしたセットリストを披露。そんな自然体で現地のファンを魅了したPerfumeに、くだらないデマの影響など一切なかったようだ。
(金田麻有)