12月31日夜10時から「孤独のグルメ」スペシャル版が、テレビ東京で放送されることが11月20日、わかった。同局でドラマが放送されるのは、2009年以来8年ぶりになる。
「テレ東では、11年からボクシング・スーパーフェザー級・内山高志の世界戦を去年まで毎年放送してきた。ところが昨年の大みそかの試合で内山が負け、引退してしまったため、後釜番組は空白となっていたんです。あれこれ候補が上がる中、決まったのが、松重豊がひたすら食べまくるドラマ『孤独のグルメ』だったわけです。決め手となったのは、何と言っても4月放送の『season6』が、土曜深夜にもかかわらず、最高視聴率3.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を叩き出し、依然好評だったことでしたね」(テレビ誌記者)
大みそかの夜といえば国民的番組「NHK紅白歌合戦」が定番で、同番組に対抗して民放各局が手を替え品を替え、視聴率を取りに来る時間帯。その中では視聴率三冠王の日本テレビの勢いがすさまじく、年末放送の「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!」(日本テレビ系)の「絶対に笑ってはいけない」SPの人気は鉄板で、同時間帯民放トップの座を7年連続でゲット。昨年末放送の「絶対に笑ってはいけない科学博士24時!」は、第1部(午後6時半~同9時)で17.7%を記録。一人勝ち状態が続いています。一方、「孤独のグルメ」大みそか放送では、四国から中国地方に出張した主人公・井之頭五郎が実在する店を訪問、ご当地グルメを片っ端から食べ歩く内容になるという。はたして勝算はあるのか。
「独自路線を貫くテレ東。アンチ紅白やお笑い嫌いの視聴者、独身者を引き付けることができれば、そこそこの数字を叩き出せるかもしれません。重責を負わされた松重は『テレ東はこの時間帯を捨てたなと思いました』と大英断に口アングリだったらしいが」(スポーツ紙記者)
年越しそばをすする時間帯にどこまで視聴者の胃袋をわしづかみにできるのか、見届けたい。
(塩勢知央)