優勝争いから取り残され、低迷する球団にとって、若手選手の台頭は唯一の希望なのではないか。Bクラスに沈む巨人の場合は、中山礼都や門脇誠などがそれにあたるのではないか…と思ったら、
「若い選手が出てきたとはいえ、中山、門脇…僕の中では、ただいるだけなんですよ」
などとバッサリ斬ったのはなんと、彼らを指導する立場の元木大介作戦兼内野守備コーチである。
これは7月24日、野球解説者・高橋尚成氏のYouTubeチャンネル〈高橋尚成のHISAちゃん〉に出演した際のセリフなのだが、その理由を聞いてみると、次のようなものだったのである。
「(打率が)2割2~3分なんです。だったら他の選手でも(1軍に)上がってきたら、2割3分は打てると思う。そこからの壁を乗り越えていってほしいと思うので、2割7~8分打ってくると、若手が出てきましたねって僕は言いたい。秋広(優人)は確かに今やってて、秋広だけだと思うんですよね、今出てきたのは」
2020年ドラフト5位入団の秋広優人は7月23日のDeNA戦で10号ソロを放ち、球団史上最年少での4戦連発を記録。規定打席には未達ながらも、打率を3割に乗せている。
片や中山は48試合に出場して、打率は2割1分6厘、門脇は69試合で1割8分9厘(いずれも7月25日時点)。門脇は守備力が武器だからとの評価もあるが、打撃に目をつぶるわけにはいかないのである。
元木コーチの厳しい言葉が、若手を発奮させる材料となるか。
(所ひで/ユーチューブライター)