4月20日のWIN②京葉Sは、前走好走馬が強いレース。前走の着順が2着以下、かつ前走の1位入線馬とのタイム差が0.6秒以上だった馬は、22年以降〈0 0 0 19〉と上位に食い込めていません。
また、前走の距離が1400メートル以上だった馬も22年以降〈0 0 0 10〉と3着以内なし。今回と同じ距離のレースを経由してきた馬に注目するべきでしょう。
WIN③の福島牝馬Sも基本的には前走好走馬が強く、前走2着以下、かつ前走の1位入線馬とのタイム差が0.6秒以上だった馬は19年以降〈0 1 4 44〉。なお、3着以内となった5頭のうち4頭は、前年以降のJRA重賞で「着順が3着以内、かつ4角通過順が3番手以内」となった経験のある馬でした。
WIN⑤の皐月賞は、関東圏のレースにおける実績がポイント。東京か中山の重賞において「着順が2着以内、かつ上がり3ハロンタイム順位が6位以内」となった経験のない馬は、20年以降〈0 0 0 54〉です。関西圏のレースを主戦場としてきた馬は、扱いに注意したほうがいいと思います。
あとはキャリアもポイント。出走数が5戦以上の馬は20年以降〈0 1 0 26〉ですから、思い切って評価を下げるべきかもしれません。
さらに、同じく20年以降の3着以内馬15頭中13頭は、前走のコースが東京芝1800メートル、もしくは中山芝・内2000メートルでした。
中心視したいのは、やはりクロワデュノール。前出の条件をすべてクリアしていますし、前走1着、かつ前走の2位入線馬とのタイム差が0.2秒以上だった馬は20年以降〈4 5 2 14〉と堅実です。この相手なら1頭勝負を検討してもいいのではないでしょうか。
通常の式別なら、不安要素が少ないファウストラーゼン、マスカレードボールあたりも強調できます。
伊吹雅也(いぶき・まさや)「JRAホームページ」「グリーンチャンネル」ほか、さまざまなメディアに活躍の場を広げている新進気鋭の競馬評論家。新刊「ウルトラ回収率2025-2026(競馬王馬券攻略本シリーズ)」(ガイドワークス)が好評発売中。