ハラスメント行為は許せないが、過去の騒動があるだけに、どうしても扱いが難しい!?
フリーアナウンサーの夏目三久が、朝の情報番組「あさチャン!」(TBS系)にて、テレビ朝日の女性記者が福田淳一元財務事務次官から性的ハラスメントを受けていた問題について、言及したのは去る4月25日。夏目は「報道を受けて、私もいろいろ考えるきっかけになったんですが」と前置きして、かつて取材相手から性的ハラスメントともとれる言葉を受けたことが、「たびたびありました」と、自身も取材相手から“被害”を受けていたことを告白。当時の詳しい状況については、
「取材する側もみんながもう『そういう人なんだなあ』とあきらめて、私自身も声を上げるということが、『イコール仕事ができない心の弱いやつだ』、と思われるのが怖くて。その時はみんなが黙認しているという空気ができあがっていたんですね」
と、今後の仕事に支障をきたすことを怖れ、声を上げることができなかったと説明していた。そのうえで、今回、渦中の女性記者が独断で週刊誌に情報提供をするという勇気ある行動を受け、「この黙認こそが」ハラスメントをはびこらせている「1番の大きな要因になっているのではないかと思いました」と、ハラスメント行為への考えを改めるきっかけになったことを明かしている。
ただ、この夏目の告白を受け、世間の人々からは「有吉やマツコもなかなかきわどい言葉ぶつけてなかったか」「有吉やマツコの発言がハラスメントじゃないという認識なら境界線が難しいな」「共演者としては今後絡みが難しくなるだろうな」などといった声も見受けられている。
「日本テレビに2007年に入社した夏目だが、男女の行為の際に使うゴム製品を持ち、ニッコリ笑う写真が流出したことで、11年に同局を退社し、フリーに転向。普通であれば、スキャンダルの影響で表舞台から世間を消したり、世間が女子アナに抱く清純イメージがかき消されたことで干されてしまってもおかしくありませんが、同じ年の11月にスタートした『マツコ&有吉の怒り新党』(テレビ朝日系)にレギュラー出演したことでブレイクを果たしています。ただ、騒動後ということもあり、番組では共演する有吉弘行やマツコ・デラックスから艶ネタ寄りの発言を受けることもありましたが、スキャンダルを乗り越えた図太い神経でそれを軽くいなしていたことも人気を集めた要因でしょう。有吉にいたっては出演ラジオ番組でリスナーから言わされる形ですが、夏目をゴム製品の名称ズバリの後に“姉さん”とつけて呼んでいましたからね。そんな夏目アナですから、良かれと思い、騒動をイジったり、下ネタをぶつけてくる共演者や取材相手がいることもなんとなく理解できます。実際、夏目アナがどのようなハラスメント発言を取材相手から受けていたかはわかりませんが、有吉らの番組での発言が夏目アナ的にはセーフだったのか、アウトなのかわからない以上、今回の発言で絡み方が非常に難しくなったのは言うまでもありません」(エンタメ誌ライター)
とりあえずはもはや騒動を掘り下げることはNGということだろう。
(田中康)