年末年始の特番となればどこを見ても芸人ばかり。今年も多くのバラエティが放送され、たくさんの芸人がモニターに登場した。そんな彼らは、もともと組んでいた相方と別れて別の人と組んで再スタートしたり、ピン芸人としてリセットして成功した例も少なくない。
ロバートもそんな芸人だ。現在の3人組になった背景には、あるコンビ芸人の存在があるという。
「ロバートは2018年で結成20周年になります。もとは秋山竜次と馬場裕之が幼稚園からの幼なじみでした。別々に地元の福岡から上京して、よしもとクリエイティブ・エージェンシーが運営する養成所のNSCに入学。在校生時代、同期のインパルス・板倉俊之を含めてトリオ芸人だったんです。名前は『ゼナイル』。でも、板倉さんはいつも講師からダメ出しされて、抜けました」(エンタメ誌ライター)
ゼナイル解散後の板倉は、のちにロバートに加入する山本博を新パートナーにしようと画策した。ところが、山本は当時のコンビを解散後、秋山&馬場に接近。板倉はあきらめて、現在の相方である堤下敦と再スタートを切ったのだ。
そんなインパルスは、「キングオブコント」の09年と11年大会で決勝4位の好成績を残している。そして、その11年にロバートが優勝。同期で元相棒同士が、メジャーコンテストのひとつであるKOCの決勝舞台で競いあい、覇者が誕生したというわけだ。
同じく、メジャー舞台のファイナリスト同士が元相方だったといえば、メイプル超合金・カズレーザーも同じ。
「無名ながらも『M-1グランプリ 2015』の決勝戦に出て以降、今なお売れっ子のカズレーザー。元相方は、『キングオブコント』決勝常連のさらば青春の光・東ブクロです。2人は同志社大学の学友で、カズレーザーが1学年上。お笑いサークルに所属していたころ、“フルハウス”というコンビを組んでいました。そのころからカズレーザーは、今と同じく赤い服に金髪。校内で有名だったそうです」(前出・エンタメ誌ライター)
カズレーザーはすでにこのころ、男性も愛せることをカミングアウトしていた。ネタ合わせと称して自宅に招かれたことで恐怖を感じた東が、解散を切りだしたという。
脱退や解散を経て、人気バラエティ番組で共演できるようになった4組。たがいが売れて、過去を笑って話せるようになっただろうか。
(北村ともこ)