死の淵をさまよったのちの決断は大幅な減量だった。4月18日放送の「じっくり聞いタロウ~スター近況(秘)報告~」(テレビ東京系)にてお笑いトリオ「安田大サーカス」のHIROが、脳出血で入院したエピソードについて明かした。
そのHIROは17年6月、頭に「木刀でどつかれたような痛み」を感じて嘔吐。最初に訪れた病院では手に負えず、より大きな病院に搬送される救急車内で気を失って、そのまま1週間、意識が戻らなかったと語った。幸いにも後遺症もなく復帰し、その後は医師の指示に従って1日1500kcalの食事制限を継続。入院時に140キロあった体重が現在は92キロまで減り、実に48キロもの減量に成功したという。
番組でのHIROはかつての巨漢時代とは異なり、まぶたにうもれていた目元もちゃんと瞳が見えるように。また腹にさえぎられて自分の目では確認できなかったシンボルが小3以来、初めて目視できるようになり、「黒くなった」とスタジオを笑わせていた。だが、視聴者からはそんなHIROの体型に、ひとつの疑問が生まれているという。
「画面で見るHIROはいかにも、太っていた人が痩せたという感じが肌質などにも表れており、48キロの大幅減量にも納得です。ただダイエットに関しては同じくお笑い芸人のガリガリガリクソンも今月、47キロの減量に成功したことを報告したばかり。そのガリクソンはごく普通の体型になっており、以前は太っていたことをほとんど感じさせません。この違いは一体なんなのかと視聴者を不思議がらせているのです」(テレビ誌のライター)
二人は身長がほぼ一緒で、現在は17キロほどの体重差があるものの、HIROの痩せっぷりを見る限り、ガリクソンと同じ体重まで減らす姿は想像しづらい。また48キロも減量したわりにはHIROの顔つきは以前とさほど変わらず、ダイエットしたことで周囲から存在が気づかれなくなったガリクソンとは異なっている。
ただ、ダイエットの方法は二人とも、食事の改善と運動にあるのは明らか。HIROは毎食後に2時間、1日で6時間ものウォーキングを行っており、一方のガリクソンは自転車で1日に数十キロも遠出していたという。そんな二人の外見を大きく分けるポイントについて、フィットネスに詳しいスポーツライターが指摘する。
「二人の差はおそらく、マックス体重に至るまで歩んできた道のりの違いにあります。ガリクソンは122キロまで太っていたものの、高校時代の写真はぽっちゃり程度で、ザラにいるデブといった程度。これならダイエットさえすれば、ごく一般的な体型に戻せます。それに対してHIROは小1で早くも100キロを超え、中学卒業時には190キロを超えており、そのまま相撲部屋に入門しています。このように小児期から肥満体型でいると、皮膚がその体型にフィットした形で成長するため、一般人とは皮膚の張りなどが変わってきてしまうのです。そんなHIROの頬が薄黒いのは肥満に伴う黒色表皮腫の可能性が高く、彼の場合は長年にわたって色素が沈着してきたことから、ダイエットしてもすぐに健康な肌色には戻らないのでしょう」
どんな生き方を送ってきたにせよ、ダイエットは重要だが、できれば早い時期に始めたほうが良さそうだ。
(金田麻有)