女性タレントの勢力図にも近年、大きな地殻変動が起きている。そのキッカケとなったのが「小泉会」の消滅だった。
「小泉会」といえば、女子会好きな小泉今日子(53)が、親しい女性タレントに声をかけて集まる草の根的な飲み会が発展。芸能界屈指の飲み会グループとして注目されてきた。スポーツ紙芸能担当記者が説明する。
「参加メンバーは、米倉涼子(43)、YOU(54)、天海祐希(51)、内田有紀(43)、長澤まさみ(31)などが中心で、さらに石原さとみ(32)、綾瀬はるか(34)、水川あさみ(35)、小池栄子(38)、北川景子(32)なども名を連ねていました。会への参加は平均で20人前後。芸能人御用達の西麻布や六本木、小泉行きつけのゲイバーがある新宿二丁目などで、楽しそうに飲み歩く姿が頻繁に目撃されていました」
小泉自身が堅苦しい上下関係を苦手としていたことから、呼び合う時は基本「ちゃん」付け。敬語の使用も禁止と、非常にフラットな会だったというが‥‥。
「ですが、昨年3月に発覚した小泉今日子の不倫騒動からはもう開催されていません。小泉も『小泉会は当面やらない』と周囲に明かしています」(芸能担当記者)
この「小泉会」の主要メンバーだった米倉涼子があとを引き継ぎ、急速に勢力圏を膨張させているのが「米倉会」なのだ。
「米倉は、主演している『ドクターX』の共演者や事務所の後輩を集めてたびたび飲み会を主催。これが全ての飲み代は米倉持ちで、その大盤振る舞いぶりが評判となっています。というのも、今年10月から『ドクターX』の続編が決定していて、米倉のギャラが大台の1億円に到達したのも無関係ではない。結果的に小泉会の若いメンバーは個別に飲み会を開いているそうです」(芸能担当記者)
やはり女性タレントの場合、当たり役となった人気ドラマやバラエティー番組の共演者を中心としてグループを拡大するケースがほとんど。
「中でも若手女優の戸田恵梨香(30)が中心となっている『コード・ブルー会』は注目株です。番組共演者である山下智久(34)や新垣結衣(30)、りょう(46)に新木優子(25)など、豪華なメンバーで構成されている。08年の放送開始から10年以上続いているシリーズものだけあって、その結束もかなり強い。収録時でない時もたびたび同窓会を開くほどの間柄で、最近では女優が集まる飲み会が皆無なだけに、かなり目立つ存在なのは間違いない」(ドラマ関係者)
しかも、ここにきて「米倉会」と「コード・ブルー会」に、あわや火種が生じているという。
「実は女優の比嘉愛未(32)は両方の会に顔を出す唯一のメンバー。米倉と2人でスペイン旅行に行くほどの仲である一方、戸田恵梨香とも女子旅に行くような関係です。しかも比嘉は沖縄出身だけに、酒豪ぶりではナンバーワン。いわば両グループのキーマンで、活躍しだいでは対立も両グループの合併も考えられます」(ドラマ関係者)
まさに両会の行く末を占う存在と言えよう。
そしてにわかに不気味な動きを見せているのが、一時期たびたびマスコミをにぎわせた「ネオ沢尻会」だ。映画関係者によれば、
「キッカケは昨年公開された映画『食べる女』(東映)。主演の沢尻エリカ(33)と共演した前田敦子(27)、広瀬アリス(24)、壇蜜(38)など異色メンバーが参加する女子会を頻繁に行っています。ただ、沢尻本人はかたくなに『謙虚に生きる』と、『沢尻会』の復活を認めていないそうです」
そして、かねてから女性タレントの新興勢力として注目されてきたハリセンボンの近藤春菜(36)を中心とする「春菜会」だが、ここにきて精彩を欠いているようだ。
「もともとは、春菜と吉高由里子(30)の親友関係からスタートした会ですが、メンバーがコロコロ変わってしまい。全体の結束力は弱め。春菜自身も『春菜会』と呼ばれるのを嫌がっていて、大きな派閥にはつながらないのでは」(芸能記者)
他にも目を向ければ、ジムや趣味を通じたグループもチラホラ誕生しているが、いずれも目立った活動はそれほどでもない。
「カリスマトレーナーが在籍する高級ジムに通う石田ゆり子(49)が、同じくジムメンバーのYOUや道端ジェシカ(34)などとも交流を深めている『高級ジム会員会』。広瀬すず(20)と川口春奈(24)が中心の『格闘会』もありますが、今後メンバーが増えるには無理がありそうです」
ドラマでも女性タレントのご威光でも、しばらくは米倉の天下が続きそうな雲行きである。