ユーチューバーのカジサックことお笑いコンビ、キングコングの梶原雄太のユーチューブのチャンネル登録者数が7月11日、100万人を突破した。
2018年10月1日に「2019年末までに、公式ユーチューブチャンネル登録者数が100万人達成しなければ、芸人引退!!」を宣言し、華々しくデビュー。そして1年たたないうちに100万人を達成。7月18日現在、登録者数103万人超え、視聴回数1億5975万回以上を記録する人気者となった。
「しょっぱなは期待が大きすぎたこともあって不評の嵐でしたが、地道に毎日投稿を続けた甲斐がありましたね。開設2カ月で60万人を突破したものの、軽はずみな発言で炎上騒動を繰り返して足踏み状態が続いたこともありました。とはいえ、同じ事務所所属の芸人を担ぎ出すのに成功して、極楽とんぼ・山本圭壱に『空白の10年間』をさらけ出させたり、野生爆弾・くっきーから芸人をやめようとしたエピソードを聞き出したり、オール阪神・巨人に闇営業問題をぶつけてみたりと、ガチの芸人インタビューが話題を呼びました。元読者モデルの嫁を『ヨメサック』と名付けて出演させ、4人の子供たちと絡んだ企画を組むなど、家族総出の総力戦で臨み、ファミリー層アピールにも成功した形です」(芸能ライター)
登録者数増加に合わせて“実入り”も上がってきた。“登録者数の3倍がユーチューバーの月収”が通り相場と言われており、カジサックの場合、毎月300万円が入ってくることになる。
そのほかに今年4月、くまもと県民テレビで深夜番組「カジサックのじゃないと!」がスタート。ローカルな人気をつかんだことで、民放公式テレビポータルTVerでの無料配信がスタートしたのも登録者数アップに寄与した。「カジサックの小部屋」や「毎週キングコング」など派生チャンネルも作り、LINEスタンプ発売などオイシイ副業も増えてきた。
ところで、そもそもカジサックがユーチューバーに転身したのは、やむにやまれぬ懐事情のせいだった。相方のキングコング・西野がソロ活動に忙しいことから、コンビでの仕事はなく、単独で仕事をしなくてはならない状況が続いていたのだ。テレビのレギュラー番組はなく、たまのゲスト出演だけで親子6人養うのは至難の業。サラリーマンのような毎月の定収入があるわけではないことから、切羽詰まった状況だった。
「お笑いコンビ・スリムクラブが反社会的勢力参加の誕生日パーティーに参加し、15万円のギャラを受け取り、無期限の謹慎処分となりましたが、特に内間政成の場合は、ギャラを手にしたのは、9000万円の豪邸のローンを返済するためということもあったでしょう。同様に謹慎中のロンドンブーツ1号2号の田村亮はコンビ間の収入格差のため、闇営業に手を出した構図に見えます。上下関係の厳しい芸人の世界のことですから、先輩芸人から呼び出されたら、否応なしに営業に出かけざるをえない。梶原もユーチューバーに転身していなければ、そんなふうにして、“闇からの誘惑”から逃れられなかったかもしれません」(エンタメ誌ライター)
今、カジサックは引退も回避でき、真っ当な営業で活動できる喜びをかみしめているのではないか。
(塩勢知央)