お笑いコンビ・キングコングの梶原雄太が開設したYouTubeチャンネル「カジサック」の登録者数が伸び悩んでいる。梶原は1年以内に100万人を超える登録者を確保できなければ“芸人を引退する”とまで宣言しており、冷や汗級の展開が続いている状況だ。
梶原が100万人のチャンネル登録を目標に掲げ、世間へ大々的に告知をしたのが去る2週間前。ネットニュースを含む様々な媒体が彼のユーチューバー転向宣言を報じ、相方の西野亮廣も“早く引退してくれないかな”とイジり倒すなど、多方面で取り上げられたものの、2週間が経過した10月17日現時点での登録者数は約15万8000人という、最も勢い付くはずのスタートダッシュ時の数字としてはやや平凡な結果に。
その後は同期の芸人・南海キャンディーズの山里亮太を始め、吉本興業に在籍していることを前面に押し出した豊富な人脈を生かしたコンテンツを配信。多い時には再生数が70万回を超えることもあり、一見好調に映る「カジサック」だが、女優の本田翼が2週間で100万人のチャンネル登録者を得たことを踏まえれば、動画本数や再生数の割にフォローの数字が増えていない現状が浮き彫りとなる。
「そもそも南キャンの山里などの知名度に頼り切った動画を上げているうちは梶原のYouTubeでの成功は厳しいでしょう。視聴者からすれば、テレビでは見られないものをYouTubeで見たいという思いが強いため、山里が見たければ地上波放送を見ればいいだけの話。また、成功例の本田のようにゲーム配信だけをし続ける“特化型チャンネル”と違い、梶原はある時はスイカを叩き割り、またある時は占いやローション相撲に挑戦するといったような“雑記型チャンネル”というスタンスで進めているため、ネットニュースなどの告知力を借りたスタートダッシュで15万人程度しか集まらなければ、この先に大きな増加を見込むことは困難ですね。YouTubeにおいて、短期間でスピーディーにチャンネル登録者を増やしたければ、まずはテーマを絞った特化型チャンネルに切り替えるべきでしょう」(エンタメ誌ライター)
最低限の口数でただただゲームのプレイ動画を流し続けるというコンテンツは、テレビ放送では実現できない内容のため、“YouTubeでしか体験できない”動画となり、ユーザーの満足度にも直結する。
この先、梶原がどんな“隠し球”を披露してくるのかは定かでないものの、ただこのまま、ひたすら100万人突破を待ち焦がれているようであれば、1年後には忘れられた存在となっていてもおかしくないだろう。
(木村慎吾)