交換殺人をテーマとしたドラマ「あなたの番です」(日本テレビ系)に出演している袴田吉彦の経歴が、ドラマさながらに偽装されていることが発覚したという。
袴田の演じる久住譲は、自分が俳優の袴田吉彦にそっくりであることにコンプレックスを抱く人物。その久住はみずからが犯した殺人事件の際に落下して意識不明になり、7月28日放送の第14話では意識を取り戻すも落下のショックで記憶喪失となっており、自分を18歳当時の袴田吉彦だと思い込んでいる場面が映し出された。
その久住に対し、主人公の手塚翔太(田中圭)が妻を殺された事件との関連性について問いただしたのだが、そこで交わされた会話が視聴者の間で話題となっているようだ。テレビ誌ライターが振り返る。
「断片的ながら思い出したことがあるという久住は、広くて明るい場所でゴルフのスイングをしていると説明。その時にRIKACOと松下由樹の二人から《どうしてアピールパフォーマンスがゴルフのスイングなのか》と訊ねられたと語りました。それに対して翔太が『それ多分、ジュノンスーパーボーイのコンテストの話ですよね』と指摘すると、久住は『そうです、あの二人が審査員で!』と絶叫。呆れ顔の翔太が『久住さん!あなたは袴田吉彦じゃないんですよ』と諭すと、久住は悲しそうな顔で『じゃあ、あのグランプリもなし?』と肩を落としたのです。ここで語られたのは、袴田が91年に同コンテストでグランプリを受賞した時のエピソードそのもの。当時を知る視聴者は、いくら本人役とはいえブッこんできたな、とほくそ笑んだに違いありません」
このようにドラマと現実を巧みに織り交ぜる手法でも話題の「あなたの番です」だが、肝心の現実のほうでは、ドラマ顔負けの偽装が行われていたというのだ。前出のテレビ誌ライターが指摘する。
「袴田について語る際には、17年1月に世間をにぎわせた“アパ不貞”を外すわけにはいきません。袴田はこの不貞騒動が原因で、妻で元グラドルの河中あいと離婚に至っています。ところがそんな誰もが知るはずの事件が、なぜかウィキペディアの《袴田吉彦》の記事ではいっさい触れられていないのです。その記事では河中と離婚したことのみが記載されており、その出典へのリンクが貼ってあるものの、リンク先の記事ではアパホテルに関する言及はなし。よもや『あなたの番です』さながらに袴田のプロフィールまで偽装されているのではと、一部の視聴者を驚かせています」
誰かがアパ不貞についての項目を削除したのだろうか。その真相について、IT系のライターがささやく。
「“袴田吉彦”の記事でアパ不貞について触れていないのは偽装でも何でもなく、あくまでウィキペディアの編集方針に沿った正当な状態です。ウィキペディアはスキャンダルやゴシップのまとめサイトであってはならないとの方針で運営されており、《存命中の人物に関する記事は特に高い基準が求められています》と明確に規定されています。そのため『あなたの番です』が放送されるはるか以前から、袴田の記事にアパ不貞に関する記述は載っていないのです」
なお、袴田が「ジュノンスーパーボーイコンテスト」でグランプリを受賞したことは、経歴の最初にちゃんと書かれている。こちらは夢として消える心配はなさそうだ。
(金田麻有)