吉本興業の所属タレントからオーディションで選抜されたアイドルグループの「吉本坂46」が2期生を募集している。応募締切は10月18日で、今回は吉本興業グループの事業所や劇場で働いているスタッフも対象となっているのが特徴だ。
「一連の闇営業問題で吉本の評判は著しく下がってしまいました。そんな中『ウチは社員もおもろい会社でっせ!』と、あらためて印象づけるのが目的でしょう」(業界関係者)
今回の募集では、年末恒例の「笑ってはいけないシリーズ」(日本テレビ系)でおなじみの藤原寛副社長が加入するとの噂もあるようだ。その藤原副社長は闇営業騒動の際に全面的に会社側の立場で話す姿に批判が集まったこともあり、吉本坂入りでイメージ回復の狙いもあるのかもしれない。だが、募集対象となっている吉本社員らの間では、戦々恐々との声も聞こえてくるという。
「社員も募集可能と明言したということは、吉本の流儀で言えば『絶対に社員からも選ぶ』ということ。そのため、実際には応募が強制になるのではとの不安が充満しているようです。いくらお笑いの会社であっても社員の役割はあくまで裏方であり、表舞台に立てと強制されるのはブラック会社も同然だと、社員らは恐怖におののいているのではないでしょうか」(前出・業界関係者)
スタッフをメンバーに起用した例としては「とんねるずのみなさんのおかげでした」(フジテレビ系)から生まれた音楽ユニットの「野猿」が知られている。その野猿は3年間の活動で11枚ものシングルをリリースしていたが、はたして吉本坂46のスタッフメンバーはどれくらいの活躍を見せることができるのだろうか。
(浦山信一)