福山雅治のコンサートを開催するのは、こんなにも面倒なことなのか。10月28日放送の「しゃべくり007」(日本テレビ系)で明かされた福山の“取扱説明書”が視聴者を驚かせた。
番組で公開された「LIVE TOUR手配書(各地イベンター向け)」は、コンサートの運営を手掛けるイベント会社に配られるもので、福山の周りを固めるスタッフによる忖度を反映した内容になっているという。福山自身は見たことがないというその取説について、音楽ライターがしみじみと語る。
「取説には打ち合わせ時に摂る食事の内容や、ライブ前後に用意するドリンク類についてコト細かに列挙。ライブ後のお風呂については風呂の温度を42度に保つことや、バスタオルは事前に指定の洗剤と柔軟剤で洗っておくことなど、ネット上では《うわ、めんどくせえ!》《それなら持参したほうが確実だろう》との感想が飛び交っていました。また菓子類では『女子目線で選んでください』と、ちょっと“意味不明”の指定も。本当に福山個人のリクエストなのか、疑問を抱かずにはいられなかったですね」
いかにも〈スターのわがまま〉とマユをひそめそうな項目ばかりだが、前出の音楽ライターによると、他の芸能人でもイベンター向けの指示書には首をひねらざるをえないような項目が珍しくないというのだ。
「あるグループでは、専用ドリンクを入れるクーラーボックスを人数分用意するように指定。しかもその指示が前日の夜だったため、20人以上に及ぶメンバー用のクーラーボックスを確保するため、イベンターは文字通り駆けずり回ったそうです。なおこの話には、ライブ本番で専用ドリンクを飲んだメンバーはいなかったというオチもついているのだとか」(前出・音楽ライター)
地方のライブでは、迎えの車をスムーズに手配しておくのもイベンターにとっては重要な仕事だという。
「別のグループでは、リーダーが会場を出る時には必ず迎えの車を待機させ、乗り込んだらすぐ出発するようにと指定。ところが最後に出てくるはずのリーダーがなぜか最初に会場を後にし、しかもそこに待機していたのは他のメンバー用のバス。悠然とバスに乗り込むリーダーを見て、イベンターは一人だけを乗せたバスを出発させたそうです。ここで困ったのは残るメンバーの扱い。リーダー用に用意した車に全員が乗ることは無理なのでイベント会社側では社長らスタッフの自家用車を急きょ、送迎用に駆り出したのだとか」(前出・音楽ライター)
そんな例に比べれば、風呂の温度といった福山サイドの指定など面倒でも何でもないのかもしれない。
(金田麻有)