6月21日に放送された単発スペシャルドラマ「スイッチ」(テレビ朝日系)に連ドラ化を希望する声が相次いでいるようだ。
阿部サダヲと松たか子のW主演によるこのドラマは、13年前に別れた恋人同士の検事・駒月直(阿部)と弁護士・蔦谷円(松)が、ある事件で対峙するストーリーだとアナウンスされていたのだが、フタを開けてみると特殊な環境に置かれた2人の愛と再生の成長物語となっていた。
脚本は緊急事態宣言による外出自粛要請期間中にNHKで放送された実験的な短編リモートドラマ「Living」で、約2年ぶりに新作テレビドラマ脚本を手掛けたばかりの坂元裕二氏だ。
「ドラマのテイストとしては、2017年1月期に放送された坂元脚本ドラマ『カルテット』(TBS系)に似ていています。『カルテット』で松が演じたヒロイン・真紀と同じく、今作でも松はサスペンス部分の要素を担っていて、『いい人は天国に行けるけれど、悪い人はどこにでも行ける』という坂元氏らしいテーマに基づき、円(松)は悪人を殺害しようとしては直(阿部)に止められることを繰り返す人生を送っていること、2人とも幼い頃に同じバス転落事故で両親を亡くしていることが明らかになっていくプロセスは圧巻でした。6月20日に行われた同ドラマのリモート会見では、坂元氏が『このドラマの2人のことを、5年おきぐらいに書きたいです。“スイッチ2070”ぐらいまで』とコメントしていますから、ニュータイプの“5年に1回放送の連ドラ”になる可能性はあるのでは」(女性誌記者)
ドラマで直と円がカラオケでよく歌っていたとされていたのがJUDY AND MARYの「LOVER SOUL」。カラオケ店も通常営業となった今、歌いたくなった人も多いのではないだろうか。