8月28日に放送された綾野剛と星野源がW主演を務める金曜ドラマ「MIU404」(TBS系)の第10話の視聴率が、11.3%だったことがわかった。今回、終盤で描かれた衝撃の展開に、大きな注目が集まったという。
「第10話では、菅田将暉演じる悪役の久住が、10台以上の爆弾搭載のドローンを都内各所に放ち、次々と爆破させると予告。その後、警察には爆破に関する通報が殺到し、SNSでも新宿や渋谷で爆発が起きる映像が次々と投稿されるなど、警察やネットが大混乱に陥る様子が描かれました。しかしドラマのラストにて、爆破は実際に起こっておらず、映像もすべて久住の仕掛けたフェイクだったことが発覚。この展開には視聴者から『見てるこっちも完全に騙された!』『まさかフェイクだったとは…』と驚きの声があがりました」(テレビ誌記者)
そんな「MIU404」は、人気ドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」「アンナチュラル」(ともにTBS系)の野木亜紀子氏が脚本を務めている。今回、ドラマでフェイク情報やネット問題を扱ったことで、野木氏が過去に手掛けた北川景子主演ドラマ「フェイクニュース」(NHK)を思い出す人がSNSで相次ぎ、「見たくなった」という声が殺到した。
しかし現状、ある事情により、同ドラマを視聴する術はないという。
「『フェイクニュース』には、自宅マンションに呼んだ派遣マッサージの女性従業員に性的暴行を加えたとして起訴され、1審で懲役5年の実刑判決を受け、10月に控訴審初公判が東京地裁で行われる新井浩文被告が出演していました。そのため、再放送はもちろん、DVDや配信も停止となっています。今回の反響を受けてか、8月29日、脚本家の野木氏がツイッターにて『いろいろと無念です』というコメントとともに、過去に執筆したこのドラマに関する『note』のリンクを掲載。その記事によると『フェイクニュース』は、DVDプレスがすべて終わっており、特典のオーディオコメンタリーなども収録済みだったそう。しかし、放送から数カ月して新井被告が逮捕されたことで幻になったとのこと。これにはドラマファンから『今こそ見たい、見るべき作品なのに』『演者1人の犯罪で作品のお蔵入り文化という悪習を絶たれることを願います』と、封印されたことを惜しむ声が殺到しています」(前出・テレビ誌記者)
ドラマ「フェイクニュース」が放送されてから約2年となるが、いつか公開停止の解ける日は訪れるのだろうか。