4月12日に安倍晋三総理が公式ツイッターに投稿した内容の波紋が続いている。
発端は10日前の4月2日深夜、星野源が自身のインスタグラムに1分ほどの弾き語り動画「うちで踊ろう」を投稿。「家でじっとしていたらこんな曲ができました」「誰か、この動画に楽器の伴奏やコーラスやダンスを重ねてくれないかな?」とのコメントが添えられていたため、たちまち国内外、プロアマ問わず「うちで踊ろう」の動画が次々と投稿された。
動画は、星野の演奏や歌にコーラスを重ねるものや、歌に合わせて踊るものなど様々だったが、その中の1つとして安倍総理がツイッターに投稿した動画は、星野の弾き語りをバックに自宅のソファで犬を抱き、コーヒーと思しきものを飲んだり、読書をしたり、リモコンを手にしてテレビを見たりといった内容だ。
ところがこの動画に対し「自分だけこんなにくつろいで何様だ!」「窮地に立たされてる国民の気持ちを逆撫でするような投稿はやめていただきたい」などと批判の声が噴出。さらには安倍総理と星野との“政治的なつながり”を勘繰る声まで聞こえ始めた。そのせいか、この日の夜には星野が自身のインスタグラムを更新。「ひとつだけ。安倍晋三さんが上げられた“うちで踊ろう”の動画ですが、これまで様々な動画をアップして下さっている沢山の皆さんと同じ様に、僕自身にも所属事務所にも事前連絡や確認は、事後も含めて一切ありません」と投稿した。
「ネット上では“星野がもらい事故に遭った”という声が数多くあがっています。また、一方でフリー素材として動画投稿した星野の配慮不足を指摘する声もあがっています。確かに星野にとって予想外の出来事だったという意味では被害者的な側面もありますが、政治的に利用されることへの想像力が足りず、総理にハッキリと政治利用はやめてほしいと主張することはできないという自分の立ち位置を示さない態度には疑問も残りますね」(女性誌記者)
この投稿を安倍総理に入れ知恵した人物についてはマスク2枚配布を発案したのと同じ、40代の官邸官僚であると複数のメディアが報じている。安倍総理にとっては、ただバッシングを浴びる面だけが強い結果を招いた投稿になってしまったようだ。