●ゲスト:東海林のり子(しょうじ・のりこ) 1934年、埼玉県生まれ。立教大学卒業後、ニッポン放送入社。71年に退社し、フジテレビ「3時のあなた」でリポーターデビュー。番組終了後はフジテレビ「おはよう! ナイスデイ」に出演、リポーターとして主に事件取材を担当した。また、XJAPANなど多くのロックバンドと親交を深め、「ロッキンママ」の異名も持つ。その半生をつづった最新著書「我がままに生きる。」がトランスワールドジャパンより発売中。「現場の東海林です。斉藤安弘アンコーです。」(KBS京都ラジオほか5局)、ネット配信番組「新大人の時間」(YouTube AzcoTV)にレギュラー出演中。
「現場の東海林です」の名フレーズで、数々の事件現場をリポートしてきた東海林のり子氏が、その半生をつづった「我がままに生きる。」を上梓。その中で語られたテレビ草創期の過酷な現場とは? 86歳にして、なお若さを保つ秘訣も飛び出し、天才テリーも思わず拍手!
テリー (杖をついて登場する東海林氏を見て)あれ、どうしたんですか。
東海林 おととい、うちのベランダで月を見ていて転んだの。部屋に入ろうと思ってバックしたら、そのまま後ろにステーンって。
テリー あらら、大丈夫ですか。
東海林 ちょっと腰が痛いけど骨は折れてないから、病院も行ってないの。前ね、肋骨にヒビが入った時も湿布で治したの。
テリー 病院行ってくださいよ。
東海林 嫌いなのよ。
テリー ダメですよ。じゃあ、僕が連れていきます。
東海林 アハハ。いやぁ、杖で来るはずじゃなかったのに。もっと颯爽と来ようと思ってたんですよ。
テリー いやいや、でもお元気そうですね。今、おいくつなんですか。
東海林 86歳です。
テリー え、全然見えないな。今は誰とお住まいに?
東海林 1人です。2年前に主人が亡くなって、去年(飼ってた)ネコも死んじゃったんですよ。
テリー 失礼ですけど、ご主人はどうして?
東海林 もう主人は私と正反対で、病気だらけでしたから。いちばんお金がある時代の営業マンだったでしょ。交際費がジャンジャン出て、お客さんに「飲みに連れて行け」って言われて、午前3時ぐらいに帰ってくるんですよ。それで肝臓を悪くして。
テリー あらぁ。
東海林 慌てて禁酒してもその時の肝臓の傷が残ってるんですね。それで肝臓ガンになって、糖尿もありましたし。もう病気のデパートですよ。
テリー じゃあ、介護が大変でしたね。
東海林 大変でしたよ。うちは神奈川なのに(港区の)虎の門病院じゃないとダメって言うんですから。うちから20分のところに虎の門病院の分院があるんですけど、本院に行きたいって。だからタクシーで連れて行きましたよ。
テリー いくらかかるんですか。7、8000円?
東海林 そうですね。相当財産減らしました。
テリー ぜいたくな男ですねぇ(笑)。
東海林 それでまた去年、ネコも腎臓が悪くなって、19歳で。だからネコの時はちょっとこたえましたね。主人はどうでもいいんですけど(笑)。
テリー アハハ。でも、ということは、立て続けにご主人とネコを亡くされて。喪失感とかは?
東海林 もうこれ以上やれないくらい一生懸命やったから、そんなになかったですね。それに(同じマンションの)別の階に息子たちが住んでますから。
テリー あぁ、じゃあ安心だ。一緒には住まないんですか。
東海林 やっぱり一人が楽ですよね。黙ってる時間が多いから、声を出して新聞を読んだり、あと今、スマートスピーカーってありますよね。
テリー はい、話しかけるといろいろやってくれる。
東海林 あれに「アレクサ、X JAPANかけて」とか「ニュース聴かせて」って話しかけてますよ。