テレ東旅番組で続いていた「ガチンコ伝説」についに終止符が打たれることとなるのか。12月19日に放送された「鉄道沿線ひたすら歩き旅」(テレビ東京系)で、ガチンコを放棄したのではないかと思わせるシーンがあり、視聴者を騒然とさせている。
そもそもテレ東の旅番組がどれほど本気なのか、テレビ誌ライターに証言してもらった。
「『バスがなければ歩く』でおなじみのローカル路線バス乗り継ぎの旅がテレ東の旅番組のガチンコ路線を作り出しました。その張本人である太川陽介はガチさにかなり自信を持っていて、他局のバス旅とは本気度が違うといった趣旨の発言をしています。またタクシー乗り継ぎ旅の千原ジュニアは道中、大きいほうの便意を催したもののトイレがなかったため、野外で用を足すハメになっています」
鉄道沿線ひたすら歩き旅もガチで、第7回ではセレブタレントの神田うのに山道を歩かせている。
今回、ガチンコを放棄したのは3日目の朝のこと。鉄道を利用できる回数を決定するダーツにゲストの元サッカー日本代表・中澤佑二が挑んだ。中澤が投げたダーツは鉄道利用3回の黄色い部分と0回の黒い部分の境目あたりに命中。ダーツはどう見ても黒い部分に入っていたが、福沢たちは「これ3点だろ」「ジャストミート」「間違いないだろ」と黄色だと主張。カメラマンに黄色い部分から撮影させ、それを“証拠”として3点であることを無理やり認めさせようとした。番組スタッフは協議の末、黄色と認めている。
「どう見てもダーツは黒い部分に当たっていたように思えます。ただ、この回は初日から難航したため、3日目の朝の時点でゴールが難しい状況になっていたんです。もし鉄道利用が0回になるとゴールはほぼ不可能だということが視聴者にもわかってしまう。そう考えると、スタッフとしては、番組に興味を持たせるためにやむなく判断したということじゃないかと思えてしまうんです」(前出・テレビ誌ライター)
そもそもこの回はスタート時にルールを大幅に変更している。前回までは列車に乗車することはなく、ひたすら沿線を歩く企画だったが、今回から条件付きながら鉄道が利用できるようになった。
「鉄道好きの福澤はとても喜んでいましたが、彼らが額に汗してもがくのがおもしろさにつながっていただけに、視聴者としては微妙なルール変更です。しかもガチ度は下がったといっていいでしょう。昔からのファンは今回だけの特別ルールであってほしいと願っています」(前出・テレビ誌ライター)
今後、鉄道沿線ひたすら歩き旅はどうなるのか。また他のテレ東旅番組に影響があるのか。動向が注目される。