春の改編で、新番組がスタートしたり、MCが代わった民放各局の朝の情報番組。視聴率バトルが注目される中、「ラヴィット」(TBS系)の一人負け状態が際立つ状態となっている。
同番組がスタートした3月29日では、日本テレビ系は「スッキリ」が8.8%(前4週平均は7.8%)、テレビ朝日系は 「羽鳥慎一モーニングショー」が10.6%(同10.2%)、「ラヴィット!」が2.7% (同3.5%)、フジテレビ系の「めざまし8」は6.2%(同5.9%)。「ラヴィット!」だけが前4週よりも数字を下げ、残り3番組は数字がアップ。しかも「ラヴィット!」は、2回目となる30日は2.1%と、さらに数字を落さした。
各局の春からの布陣を見てみると、フジ系「とくダネ!」の後番組「めざまし8」は司会に谷原章介を起用。TBS系「グッとラック!」の後番組「ラヴィット!」の司会は麒麟・川島明。日テレ系「スッキリ」は加藤浩次の司会は継続したが、水卜麻美アナが前時間帯の「ZIP」に移動。その穴を3年目のホープ、岩田絵里奈アナが埋めた。そして、これらテコ入れした3局を視聴率トップのテレ朝系「羽鳥慎一モーニングショー」が迎え撃つという構図だ。
そんな中で「ラヴィット」は、ネット上の反応を見ても評判が芳しくない。「芸人ばかり」「ヒルナンデスみたい」「ガチャガチャしすぎ」「はなまるマーケットみたいなのを期待していたのに」など、MCの川島は特に不評ではないものの、ほかの出演者、番組の内容の評価が低かったようだ。
「司会の川島のほか、吉本芸人の出演者が多いため、放送前には、吉本による“フリーになった加藤潰し” とも言われましたが、実際は加藤をアシストしているとヤユする声も。また、不評だったはずの『グッとラック!』を惜しむ声や、フジ系『めざまし8』の司会である谷原の安定感を評価する声も目につきました。ただ、全体的には『ラヴィット!』に限らず、どの番組も ごちゃごちゃしていて、もっとシンプルな朝番組が観たいとの意見も多いようです」(芸能 ライター)
「ラヴィット!」もこれから軌道修正していくのだろうが、同番組の枠は先ごろ終了した「グッとラック!」、19年に終了した「ビビット」と短命続き。はたしていつまで番組が続くのか、今から心配だ。
(鈴木十朗)