去る5月2日、大分県大分市の高崎山自然動物園で、今年最初のサルが誕生し、「アマビエ」と名づけられた。同園では2013年から、その年の最初に生まれたサルの名前を一般公募。今年は630票の中から最多17票の「アマビエ」が選ばれた。
この「アマビエ」とは、江戸時代後期、現在の熊本県にあたる肥後国海上に出現したとされる妖怪で、何でも豊作を言い当て、「しかし同時に疫病が流行するから、私の姿を描き映した絵を人々に早々に見せよ」とのお告げを残したとされている。京都大学附属図書館に収蔵されている木版画を見る限り、足元まで伸びた長い髪、顔にクチバシ、胴体にはウロコ…と人と鳥と魚を混ぜ合わせたような風貌。疫病退散のご利益を期待し、コロナ禍終息の願いが込められている。
お笑い芸人、ねづっちが、みずからのYouTubeチャンネル〈ねづっちチャンネル〉で、赤ちゃんサルに得意の謎かけでお祝い動画を投稿した。5月3日付けの〈大分市高崎山の今年最初の赤ちゃん猿誕生!その名前は「アマビエ」〉と題した回で、ねづっちは、こんなふうに一気に語った。
「疫病退散にご利益があるなんて言われますけどね、疫病の方も去る(サル)なんてことなのかね」「お客さんから『アマビエちゃん、アマビエちゃん』って呼ばれるんでしょうね。呼ばれるたびにこの赤ちゃんサル、心の中で思うんでしょうね、アマビエだけに、何か用かい(妖怪)?ってね」「この可愛らしい赤ちゃんサル、見に行ってはいかがでしょうか?見に行く方の気持ちもね、サルだけにウキウキする…ねづっちです!」
アマビエの姿は登場しないが、この動画が世に広まることもコロナ禍終息に一役買うか!?
(ユーチューブライター・所ひで)