籾井勝人会長がアホバカ発言を連発し、国民の失笑を買っている「みなさまのNHK」。3月6日、都内の70代男性が東京簡裁にNHKを提訴した。この男性の元にはNHKから「19年分、31万8300円の未払い受信料を支払え」との請求が来ていたのだが、逆提訴という形で反撃に出たのだった。いったいどういうことなのか。NHK関係者が明かす。
「NHKにはこの男性との契約書も残っておらず、しかも受信料未払いの時効は5年。ただし、『最後の弁済から10年を超えた受信料は支払いを免除される』との判例が過去にあることがわかった。つまりこの男性の場合は、19年分全額を払わなくていい、ということになってしまいます」
裁判の名目は「債務不存在の確認訴訟」。NHKの一連の不祥事が発覚、社会的な大問題に発展したのは海老沢勝二会長時代の04年であり、これを機に、受信料の不払い運動が激化した。あれから10年。NHK関係者が続ける。
「今年から、通算10年を超える不払い者が続出することになります。その人たちにとっては、ものすごい“朗報”になる。未払いが10年を超えた場合は誰でも、1円も払わなくていいということになりますからね」
NHKは今回の70代男性に対するような高額請求を多数送っており、中には40万円を超えるものまであるという。
NHKは国会答弁で「データ上の未払いは177万件。ただし、その金額は計算していない」と曖昧な報告をしている。70代男性のケースも、契約書がないのにNHKはどうやって金額を算定したのか。
これまでNHKに訴えられてきた視聴者。この夏にも出るであろう今回の訴訟の判決しだいで、その立場がいよいよ「逆転」することになるかもしれない。