飽食の時代と言われて久しい今、実は日本国民の栄養状態は終戦直後よりも悪化、栄養失調が増加しているという。厚生労働省も13年ぶりに健康づくりの指針を見直し改善に乗り出したが、ちょっとした工夫で栄養失調は解消すると言う。
栄養失調と聞くとすぐ飢餓を連想してしまうが、実は微量栄養素の失調。今“キレる子供”が増えている理由もジャンクフードの取りすぎによる栄養失調と言われている。かつての一汁一菜だった食生活ではガンや糖尿病などの生活習慣病は驚くほど少なかった。それが戦後食生活は一変。欧米化が進み、多くの栄養を摂るようになった反面、バランスが崩れ、肥満をはじめとした生活習慣病が増加した。日本人特有の代謝システムや遺伝を無視した食生活が原因とも言われている。
1977年に発表された、アメリカ上院栄養問題特別委員会報告書では世界最高の長寿食は、伝統的日本食だと言っている。栄養状態を適切に保つには食の質と食べ方が大切なのだ。抗加齢実践家、染谷抗加齢研究所・染谷光亨所長は講演でこう言っている。
「栄養失調解消のための食事改善のコツは『パン』から『ごはん』、『ラーメン』から『そば』、『スパゲティ』から『うどん』、『ケーキ』から『まんじゅう』、『ミルク』から『豆乳(とうにゅう)』のように、カタカナ食品からひらがな食品にすること」
染谷氏は、人は150歳まで生きられるとも言っている。