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前世の記憶を持つ少年「僕は神風特攻隊員だった」検証番組に抱いた違和感

「スポンサーがいないと何でもありなのか」

「フジテレビ、ヤバすぎ」

 4月23日放送の「世界の何だコレ!?ミステリー」(フジテレビ系)を見た視聴者から、こんな感想が相次いでいる。世界の不思議や日本のナゾをテーマに、視聴者が「えっ、なにこれ!?」と思うような現象、怪事件などを紹介するバラエティーだ。

 この日の放送では「『僕は神風特攻隊であの日…』少年が語る前世の記憶 記憶を元に少年自身が元の人物を特定!?」と題して「前世の記憶を持つ」という少年とその母親が登場した。少年は生まれた時から戦闘機に異常に興味があったといい、6歳でロシアとウクライナの戦争が始まったのをきっかけに「ママ、日本にも戦争があったのを知ってる?」と、第二次世界大戦について語り始めたという。

 実はこの少年、前世で「神風特攻隊」の第二十振武隊に所属していたといい、普段は軍歌を聞きながら宿題をするなど、悲劇の記憶を持ちながら生活を続けているのだと。番組では戦時下での数々のエピソードとともに、少年の前世だった特攻隊員を特定し、少年がその人物の墓参りをするところで幕を閉じた。

 なんとも不思議な話ではあるが、少年のリアリティーあふれる語り口に、すっかり引き込まれてしまった視聴者は多かっただろう。

 その一方で「同期の桜」や「靖国神社」といったワードが飛び交うなど、どこか軍国時代を懐かしむような展開に「さすがにゴールデンで流す内容じゃない」と違和感を抱いた人も。

 この番組は今年2月12日の放送でも、戦艦大和で沖縄へ特攻に向かったという、前世の記憶を持つ少年を紹介。その少年の「元の人物」を特定する様子を放送している。

 前世の記憶を持つ少年がどれだけいるのかと疑いたくもなるが、年端もいかない少年が「特攻」を語る姿には、どうにも違和感があるような…。

 少年が本当に特攻隊員の記憶を持っているかどうかの真偽はともかく、現代の科学では解明できない現象を真実味たっぷりに放送したフジテレビ。BPOの「放送と青少年に関する委員会」では「心霊現象を扱う番組で科学的根拠のない内容を真実のように伝えている」という意見が複数寄せられたケースがあるが…。

 オカルト系番組が重大な倫理違反として審議入りするケースは稀だが、ギリギリを攻めるフジテレビに「やりたい放題」と感じたとしても、仕方のないことなのか…。

(ケン高田)

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