今年6月、同じ日に2回も交通事故を起こした「インパルス」堤下敦が11月2日に、道路交通法違反の疑いで、警視庁に書類送検された。堤下の交通事故は通算4回目。17年10月には人身事故を起こし、翌年の離婚原因になったと言われている。スポーツ紙デスクが言う。
「堤下には離婚した奥さんとの間に、小学生になる愛娘がいます。本来なら17年の事故で免許を返納すべきでした。今年、事故を起こしたのは午後2時過ぎ、子供たちの下校時間帯でした。もし不幸な偶然が重なれば、愛娘と同世代の子供を轢いていたかもしれなかった。常習犯なので、検察も起訴を視野に入れているようです」
過去にはバラエティー番組の生放送中に「森三中」の大島美幸が、黒沢かず子に対する堤下の「陰湿なイジメ」を暴露するなど、事故前から堤下の業界内での評判は、すこぶる悪い。
「堤下さんがまだ人気モデルの土岐田麗子さんと交際していた時期、別の女性誌モデルたちに合コンしようと、しつこく誘っていたことがありました」
と回想するのは、堤下を知る元モデルである。続けて「告発」するには、
「土岐田さんに対してあまりに失礼で、誰も相手にしないと、今度は逆ギレ。本人は、相手に嫌がられていることがわからないようでした。呼ばれてもいない飲み会に乱入しては、同期や後輩芸人をイジメて、宴席の場を凍らせていたと…。モデル仲間の間では『そんなに売れているわけでもないのに、アイツ何様?ジャイアン?』と言われていました」
軽犯罪を繰り返したり、人間関係のトラブルが絶えない人物には、まさに「ジャイアン型の人格障害」が隠れていることがあるという。医療ジャーナリスト・那須優子氏の解説を聞こう。
「『ジャイアン症候群』の名付け親、精神科医の司馬理英子氏が10年に出版した『のび太・ジャイアン症候群 ADHD(注意欠陥・多動性障害)』(主婦の友社)はベストセラーになり、発達障害解説本ブームの火付け役となりました。ボーッとしているのび太に対し、他人に対して攻撃的で、衝動的にイジメや暴力を繰り返す、注意力の欠如から事故やトラブルを起こす。それが『ジャイアン』タイプの発達障害です。自分は悪くないと開き直る、他罰志向の自己愛型人格障害者は、障害を自覚せず適切な療育を受けないまま大人になると、軽犯罪や職場の人間関係トラブルを引き起こします。そのストレスから、二次障害のうつ病や統合失調症をこじらせることも。堤下さんも今後、主治医から何かしらの意見書が出るかもしれません」
容疑を一部否認しているとの報道もある堤下だが、自らが引き起こした事故や過去の行いと真摯に向き合わない限り、芸能活動再開はかなわないだろう。