スポーツ

中日ドラゴンズ「余った捕手を出戻り無償トレード」のアキレた実態

 ロッテの加藤匠馬が無償トレードで古巣の中日に復帰すると、中日球団が発表した。

 捕手の加藤は21年6月に、ロッテの加藤翔平と交換トレードで移籍。だがロッテでは佐藤都志也、松川虎生などが起用され、加藤は24試合の出場にとどまった。中日の加藤宏幸球団代表は、

「中日の投手陣の力量などをよく把握している。パ・リーグで学んだことを生かしてくれると、期待している」

 としたが、球団OBは「これこそハリボテの補強にすぎぎない」と吐き捨てるのだ。

「21年に加藤を放出した際は、木下拓哉の成長もあって出したわけです。立浪監督に代わってから急に風向きが変わり、木下は正捕手から脱落。捕手不足は深刻だった。シーズン中から他球団の捕手のトレードでの獲得を目指していたのですが、不成立。結局、余っていた加藤を取り戻すしかなかった」

 別のところに問題はありそうだ。

「中日のチーム編成自体がその場しのぎ、それが露呈したトレードです。つまりは現場監督が代わっても3年後、5年後と、球団は戦力育成をしなければいけないのに、全くできていない。これでは誰が監督をやっても、一向に勝てないでしょう」

 立浪監督が思っている以上に、この球団が抱える問題は深刻なのである。

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