フリーアナでタレントの福澤朗がメインを務める「鉄道沿線歩き旅」の最新回となる第15弾が、1月21日の「土曜スペシャル」(テレビ東京系)で放送されることが発表された。公式サイトによると、今回の舞台は宮城県内を走る「仙石線」になるという。仙石線はJR東日本の路線だが、これに早くも懸念の声が上がっている。鉄道ライターが語る。
「鉄道沿線歩き旅は、鉄道に沿って歩く旅が基本ですが、第9弾から回数制限はあるものの、鉄道を利用できるようになっています。ところがJR各社は、車内での撮影にOKを出すことはまずありません。一般の乗客が映ってしまうのを避けるためと言われています。テレ東の旅番組も例外ではなく、旅の途中でJRの路線を利用する場合は映像がなく、音声だけになるんです。今回もそうなるのではないかと予想されています」
実際に「鉄道沿線歩き旅」が過去の放送で採用した路線は、ほとんどが私鉄。が、JRの路線が舞台となったこともある。21年放送の第11弾では、JR中央線の一部の線路わきを歩いた。続く同年放送の第12弾は、JR東日本の上越線が舞台となったのだが、特に注目されたのがこの第12弾だった。
「一行が利用したのはJR上越線だけなので、番組を通して列車内での映像がいっさいないという事態になるかと思われました。ところがこの時は、車内と駅構内の映像が放送されたんです。上越線は群馬県の高崎駅と新潟県長岡市の宮内駅を結ぶ路線で、都心の路線と比べれば乗客も少ない。それで許可が下りたのではないでしょうか。宮城県の仙台市内とJR石巻駅を結ぶ仙石線も、OKが出るのかどうか。早くも注目されています」(前出・鉄道ライター)
再び許可されたということであれば、今後のテレ東旅番組にも大きく影響してきそうだ。例えば、太川陽介と村井美樹の「ローカル路線バスVS鉄道乗り継ぎ対決旅」も、JRの路線を利用するルートを設定できる。
はたして車内映像はあるのか。福澤の旅がテレ東旅番組の今後を占う試金石となりそうだ。